スポーツ

2023.11.06 10:30

大谷翔平がけん引 米大リーグFA契約総額、記録更新は確実


総額が最も大きい契約は、ロサンゼルス・エンゼルスのマイク・トラウト外野手の4億2650万ドル(約640億円、2030年まで)だ。次いでロサンゼルス・ドジャースのムーキー・ベッツ外野手の3億6500万ドル(約550億円、2032年まで)、ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手の3億6000万ドル(約540億円、2031年まで)となっている。

大谷が球団を決めれば、こうした額を超えることはほぼ確実だ。

ワールドシリーズに出られそうな球団でのプレーを切望するスーパースターの大谷は、肘の手術を受けたため来季は打者に専念することになるが、それでも5億ドル(約750億円)以上の契約を求めるかもしれない。

代理人のネズ・バレロは、ブライス・ハーパー外野手が2019年にフィラデルフィア・フィリーズと13年総額3億3000万ドル(約490億円)の契約を結ぶ前にしたように、時間をかけ、来年3月まで決定を延ばす可能性もある。

大谷は二刀流に復帰する予定であり、契約する球団は1年待たなければならないものの、強力な左打者と強力な右投げ投手を獲得することになる。

大谷以外では、各球団はコディ・ベリンジャー外野手、マット・チャップマン内野手、リース・ホスキンス内野手、アダム・デュバル外野手、ホルヘ・ソラー外野手、マイケル・コンフォート外野手、アンドリュー・マカッチェン外野手、J.D.マルティネス外野手、そして兄弟のユリ・グリエル内野手とルルデス・グリエル・ジュニア外野手といったFAに目を向ける可能性がある。

投手の選択肢は、アーロン・ノラ、サニー・グレイ、ポストシーズン常連のジョーダン・モンゴメリーから、マーカス・ストローマン、マイケル・ローレンゼン、ジャック・フラハティ、ルイス・セベリーノまで幅広い。クローザーとしては、ジョーダン・ヒックス、アロルディス・チャップマン、クレイグ・キンブレル、デービッド・ロバートソン、そして3つの異なるチームで3回連続でワールドシリーズ優勝を果たしたばかりのウィル・スミスなどがいる。
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翻訳=溝口慈子

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