暮らしの情報メディア「イーデス」の「Z世代(15歳〜26歳)とX世代(43歳〜58歳)に貯蓄に関する調査」によると、それぞれの世代に貯蓄しているが問うたところ、Z世代は65.8%、X世代は69.8%と、それほど大きな違いがないことがわかった。
貯蓄をしていない人の理由としては、Z世代は「興味がないから」が27.7%と「経済的に余裕がないから」が27.0%とほぼ2分しているが、X世代は「経済的に余裕がないから」が64.5%とダントツとなっている。
一方、貯蓄をしている目的としては、Z世代は「自身の夢や目標の実現のため」が30.8%、「自身の老後に備えるため」が30.4%と2つに分かれたが、X世代は「自身の老後に備えるため」が68.1%とほかを圧倒。老後が身近に感じるX世代と、まだ先のZ世代との差かもしれないが、「特に目的はないが漠然とした不安があるため」が19.0%も占めており、老後に限らず将来に不安を感じている人が多いようだ。
では、実際には貯蓄を何に使っているかの質問には、どちらの世代も「使っていない」が30%前後ともっとも多いが、使っている人は「生活費」の回答が多い。ただZ世代は「娯楽費」が僅差で続いており、将来より今を楽しむ方を優先しているのだろう。
また、貯蓄に関する情報収集の方法を問うたところ、Z世代はSNSが55.8%でトップ、続いて「インターネット検索」が46.5%、「テレビ」が14.5%となっている。X世代は「インターネット検索」が70.0%でダントツ。「テレビ」が23.0%、「SNS」が13.8%と続いている。あらゆる情報をSNSから得ようとするZ世代は、貯蓄の情報に対してもSNSからが多いが、金融情報に関してはSNS上の情報はリスクが高いと専門家は警笛を鳴らしている。
このように、Z世代を見てみると昔に比べれば貯蓄をしている人が増えており、目的も「自身の夢や目標の実現のため」とかなり堅実。Z世代もX世代も将来に向けた人生設計をしっかり描けている人が多いようだ。
出典:イーデス「Z世代・X世代の貯蓄に関する調査」より