SATO SENI / 佐藤繊維
山形県寒河江市Vol.70 2020年5月号掲載
紡績・ニットメーカーの佐藤繊維は、羊の飼育からスタートして、アパレル部門を設立するなど事業を拡大。2009年の米国大統領就任式で、同社の糸を採用したカーディガンを大統領夫人が羽織ったことで、その名は業界に知れわたった。4代目社長の佐藤正樹は飽くなき探究心で、ウールと難燃性の素材を組み合わせた燃えないニット、丈夫な素材と組み合わせた破けないニットなど、次々と新素材を開発している。
CANYCOM / 筑水キャニコム
福岡県うきは市Vol. 104 2023年4月号掲載
農機具メーカーの筑水キャニコムは、狭い所でも入っていける小回り性と、どんな悪路にも対応できるフレキシビリティ性を強みに、乗用四輪駆動草刈機や農林業用小型運搬車を展開。顧客の困りごとにきめ細かく対応するのがポリシーで、これまで200種類に及ぶ製品を開発してきた。代表取締役社長の包行良光は海外展開を加速し、現在は53カ国に製品を輸出。2022年には海外売り上げ比率が56%と国内を上回った。
TDC / ティ・ディ・シー
宮城県宮城郡Vol. 81 2021年5月号掲載
研磨や切削などの素材加工を主業とする会社。超精密研磨が強みで、金属やセラミックス、半導体、ガラスなど、ほとんどの材質で表面の凹凸を1ナノメートル以下(ナノは10億分の1)にする唯一無二の技術をもつ。参入障壁が高い市場を確立しており、医療機器や分析機器など幅広い分野で取引先数は国内外4000社にのぼる。2015年に社長就任した赤羽優子は近年、組織改革や働き方改革にも力を注ぐ。
TAKAGI SEIKO / タカギセイコー
長野県中野市Vol.70 2020年5月号掲載
医療領域のなかでも、目の診断に用いる顕微鏡「スリットランプ」など、眼科に特化した機器を展開。自社で設計・開発から製造・販売、アフターサービスまで一貫して手がける。50年近く前から海外市場に進出し、地道に各国の法規制への対応や販売ネットワークの構築を進めてきた。現在は世界80カ国に「タカギブランド」の製品を展開し、海外売り上げ比率は約70%に及ぶ。
FRONTIER LAB / フロンティア・ラボ
福島県郡山市Vol. 81 2021年5月号掲載
物質の成分を調べるための分析機器である熱分解装置で国内シェア90%、世界シェア60%を有する。ポリマー材料の物性評価をはじめ、航空機や自動車産業などの品質管理、鑑識捜査でのゴム・塗料・紙などの識別、マイクロプラスティックといった環境汚染物質の分析など、その用途は多岐にわたる。NASAがスペースシャトル内の作業環境モニタリングに同社製品を採用した実績も。