会場へ通じる道は緊急車両以外の車が通行止めになり、ゲートや空港は閉鎖されたままという。
そんな中、イベントに関するさまざまな誤った情報が拡散されており「バーニングマンでエボラ出血熱のアウトブレイクが始まった」と主張するアカウントが現れた。
エボラ出血熱に関する噂は、X(旧ツイッター)で2日土曜日に始まった。Xにはコミュニティノートと呼ばれるクラウドソーシングによる誤報チェックの機能があるが、筆者が確認した投稿はどれもノートのチェックを受け取っていない。
少なくとも2つのアカウントが、バーニングマンでエボラ出血熱が発生したとする米国疾病予防管理センター(CDC)の投稿の偽のスクリーンショットを共有しており、ある認証済みユーザーはCDCがこのツイートを送信し、削除したと主張している。しかし、CDCがブラックロック・シティでエボラ出血熱についてツイートしたという事実はない。
Tweeted and Deleted 🗿
— Skim Milf (@TheFemoid) September 2, 2023
Apparently there's a fucking Ebola outbreak at Burning Man right now pic.twitter.com/kcU83ACaYY
Xは以前、サイト上の誤情報を排除するのに役立っていた機能の青いチェックマークによる身元確認を廃止した。ツイッターを買収したイーロン・マスクは、従来の認証システムを廃止し、現在は8ドルを払えば誰でもチェックマークを購入できるようになっている。
別のXユーザーは2日にバーニングマンにいたと主張し、エボラ出血熱の陽性反応が出たと述べている。しかし、ツイートへの反応から、彼が冗談を言っていることは明らかだ。
他のアカウントは、バーニングマンに隔離区域が設定されているという誤った情報を流した。そのアカウントはまた、封鎖の一環として航空機が会場に向かっているとの虚偽の情報を流している。
繰り返しになるが、バーニングマンで誰かがエボラに感染したという事実はない。しかし、だからといって参加者たちが大変な目にあっていないわけではない。フェスティバルの主催者は、外部とのアクセスが遮断された会場で、食料と水、燃料を節約しつつ待機するよう参加者に呼びかけている。
1986年に始まったバーニングマンは、砂漠の中に出現した街の中でさまざまなアート作品が展示され、フィナーレで巨大な木の人形を燃やす光景で知られている。しかし、人里離れた場所で開催されるため、天候が悪いときに、地元の店に物資を買いに走ったり、近くのホテルに泊まったりすることは不可能だ。
まだ現地にいる人たちは、安全に配慮しつつ過ごしてほしい。
(forbes.com 原文)