次に何が起こるか。それが1カ月におよぶウクライナ軍の反攻における次の局面を形成する可能性がある。
歩兵6人が乗り込むスペースがある乗員3人のCV90は、ウクライナ軍の新設旅団の1つである第21独立機械化旅団に配備されているようだ。同旅団はこのほど、ウクライナ東部ルハンスク州のクレミンナ近郊でロシア軍の車両に怒りを込めて初の1発を発射したばかりだ。
CV90はまだロシア軍と直接大きな戦火を交わしていないようだが、ロシア軍は数日前、CV90が道路を猛スピードで進み、木立にあるウクライナ軍の集結地に入る様子をとらえたドローンの映像を公開した。映像では砲弾が集結地を直撃し、ウクライナ軍の車両に引火している。だが、炎上している車両がCV90かどうかははっきりしない。
同じくウクライナ軍のCV90の乗員は7月7日に、クレミンナ近くの前線のウクライナ軍側にある古い戦争記念碑への立ち寄りを記録した動画を投稿した。記念碑はウクライナ軍が昨年撃破したロシア軍のT90M戦車の錆びた残骸だ。
🎥Ukrainian CV90 infantry fighting vehicle meets with the wreck of Russian T-90M. #UkraineRussiaWar pic.twitter.com/975LlPsmW5
— MilitaryLand.net (@Militarylandnet) July 7, 2023
クレミンナ郊外での新設のウクライナ軍部隊の集結は、ウクライナが長い間待ち望んでいた反攻作戦の拡大が間近に迫っていることを示唆しているかもしれない。反攻作戦としてウクライナ軍は6月4日にウクライナ南部のザポリージャ州とドネツク州でいくつかの軸に沿ってほぼ同時に攻撃を開始した。
ウクライナ東部ドンバス地方の廃墟と化したバフムートの周辺では、すぐに2度目のウクライナ軍の攻撃が始まった。ロシア軍と、同盟関係にある傭兵部隊は昨夏から残っていた攻撃力の多くを費やしてウクライナ軍の旅団をバフムートから追い出し、最終的に5月にバフムートを制圧した。