ワシントン州はテキサス州に続き、EV充電ステーションにテスラの充電コネクターシステムを組み込むことを義務付けることになる。
ワシントン州の運輸省の代替燃料プログラムマネージャーであるトニア・ビュエルは、ロイターに対し、テスラの充電規格への対応を「州や連邦政府が資金提供を行う充電ステーション」に義務付ける予定だと語った。
ワシントン州は、今秋からこの取り組みを開始し、EV充電事業者の参加を促すという。
テキサス州の運輸省は、テスラの充電規格に加え、現代自動車やBMW、日産などが採用するCCS(コンボコネクター方式)に対応する充電器の設置を義務付けると述べている。
この2州の取り組みに先立ち、テスラは最近、GMやフォードらが2025年以降に投入するEVでテスラ式を標準仕様にする契約を結んだと発表していた。
バイデン政権は、75億ドル(約1兆円)の予算を割り当て、米国で標準となっているCCS方式のEV充電を普及させようとしている。しかし、テスラはバイデン大統領のイニシアチブに基づき、自社の充電ネットワークの一部をテスラ以外の車両でも利用可能にすることに同意している。テキサス州とワシントン州以外では、テスラの充電システムを義務付ける意向を明らかにしている州はまだない。
テスラは、テキサス州にギガファクトリーとして知られる2500エーカーの本社と製造拠点を置いている。先月はフォード、GM、リビアンの3社が、テスラの北米での充電規格のコネクターを自社の車両に組み込む予定であることを発表した。現状では、この3社のEVで米国内の約1万2000カ所のテスラの充電ステーションを利用する場合、アダプターを使用する必要がある。
(forbes.com 原文)