認知症は、さまざまな要因によって記憶や思考などの認知機能が低下し、日常生活や社会生活に支障をきたす病気です。脳の異常によって引き起こされるアルツハイマー型認知症がもっとも多い原因と言われていますが、そのほかにもさまざまなタイプがあり、要因によって症状も対処法も異なってきます。
もっとも、認知症になってしまうと一部の要因を除き現状改善する治療法は確立されていないため、認知症にならないことが最善策ではありますが、なかなかそういうわけにもいかないのが現実です。
そんな認知症について、コミュニティサービスのオースタンスが65歳以上のシニアを対象に認知症に関するアンケートを実施しています。
それによりますと、認知症について現在予防の必要性を感じているかと問うたところ、約6割の人がはいと回答。その理由としては、「忘れっぽくなったから」「家族に迷惑をかけたくないから」「歳をとってきたから」と実際病院で診察してもらったというよりは、感覚的なものが多いようです。
では、実際に予防のために行なっていることがあるかとの問いには、「はい」が37.7%と4割に満たないという結果となりました。
必要と感じていながら対策できていない理由として、「何をしていいかわからない」が約7割を占め、「続いて効果のある対策方法がない」(27.9%)、「まだ対策するほどではない」(27.5%)となっています。
どういった予防策があるのが、まだまだ認知が低い状況ではありますが、予防といっても認知症にならないためではなく、認知症になっても進行を緩やかにするためのもので、バランスの良い食生活や運動などさまざまな取り組みが進められています。65歳未満でも発症する可能性もあり、認知症の早期診断・治療するために、気になったら物忘れ外来など専門医に診てもらうことが最善策でしょう。
出典:オースタンス「健康意識・認知症に関するアンケート」より