Let’s zoom into Saturn! This time-lapse animation was created using observations from Hubble and shows the planet rotating as we get closer. Saturn completes one rotation every 10.5 hours. Credit: NASA, ESA. pic.twitter.com/0yHYThuY42
— Hubble Space Telescope (@HubbleTelescope) May 9, 2023
論文の筆頭著者、米コロラド大学ボルダー校大気・宇宙物理学研究所(LASP)のサシャ・ケンプ准教授は「輪がそれほど短命なら、私たちはなぜ今それを見られるのか? あまりにも運が良い」と述べている。
20世紀の終わりまで、土星の輪は惑星の誕生と同時に形成されたと考えられていた。しかし、最近になって、輪はもっと若いという証拠が集まってきた。
なぜ土星に輪があるのかは謎のままだ。2022年に発表された論文では、約1億6000万年前に土星の重力が衛星の1つを引きちぎった時に形成された可能性が論じられた。
今回の論文では、土星の輪は太陽系のちりが氷の上に固定されてできた産物だと説明されている。研究チームは、土星系でちりが積もる速さを研究することで、土星の輪の年齢を特定した。
使用したデータは、NASAの土星探査機「カッシーニ」に搭載された宇宙塵分析装置が収集したもの。同探査機は2004年から2017年まで土星を周回していた。土星の輪には、1平方フィート(約30cm四方)あたり1g以下のちりが毎年蓄積されていると推定された。
「きれいなカーペットには、ほこりが溜まっていく。それは(土星の)輪でも同じだ」とケンプは説明した。
(forbes.com 原文)