ニューヨークで取引されている中国系企業上位10社の時価総額の合計は、4日の市場で700億ドル(約9.3兆円)も増加した。
アントの3分の1を所有するアリババの株価は、米国市場で13%急騰し、時価総額が400億ドル上昇した。中国のEコマース大手のピンドォドォ(Pinduoduo)とJD.com の株価も、それぞれ8%と15%上昇した。
一方、米国の主要株価指数はほぼ横ばいで、ダウ平均やS&P500、ナスダックはそれぞれ0.8%未満のプラスにとどまった。
かつて中国で最も裕福な人物だったアリババ創業者のジャックマーは、2020年後半に表舞台から姿を消したが、11月のフィナンシャル・タイムズの報道によると、現在は家族とともに東京に住んでいるという。フォーブスは、アリババの株価の急騰を受けてマーの資産が4日に5%上昇し、245億ドル(約3.2兆円)に達したと試算している。彼の資産は、2020年後半から50%以上減少している。
中国の格安Eコマースプラットフォーム、ピンドォドォ創業者のコリン・フアンの保有資産は、4日に約23億ドル増加し、当日のフォーブスのデータで、世界で4番目に大きな資産の増加額を記録した。フアンの保有資産は、昨年1年間で111億ドル増加し、世界のビリオネアの資産増加額ランキングで3位につけていた。
世界で最も裕福な人物であるLVMHのベルナール・アルノーCEOは、4日に89億ドルの資産を増加させ、世界最大の増加額を記録した。LVMHの株価は、中国市場の再開を受けて上昇し、4日の市場で5%急騰した。
(forbes.com 原文)