フォーチュンなどの複数のメディアの報道によると、セス・シャピロ検事は1月4日の公聴会で、米政府がFTXが保有する株式を差し押さえる一方で、バハマの銀行のFTXの口座の資産を押収したと述べた。この動きは、3日にマンハッタンの連邦裁判所で無罪を主張したFTX創業者のサム・バンクマンフリードの刑事起訴に関連するものだ。
シャピロ検事によると、FTXが所有する約5600万株のロビンフッド株の取り扱いは、今後の審理で決定されるという。米証券取引委員会(SEC)への提出書類によると、バンクマンフリードは5月2日、約7.6%相当のロビンフッドの株式を購入していた。
昨年11月に破産した暗号通貨レンディング大手のブロックファイ(BlockFi)は、バンクマンフリードがFTXの姉妹会社のアラメダリサーチへの6億ドル以上の融資を行った際に、ロビンフッド株を彼らに担保として約束したため、彼らにロビンフッド株の所有権があると主張している。FTXは7月に2億4000万ドルでBlockFiを買収する契約を結んだ後に破綻したが、BlockFiは11月末の声明で「FTXが当社に対して抱える債務の回収に注力する」と述べていた。
FTXは、支払能力の問題などに直面した後、11月11日に破産を申請した。その後、同社が姉妹会社のアラメダを支えるために数十億ドルの顧客資金を流用したことが報じられ、バンクマンフリードは詐欺などの8つの罪で起訴された。
彼は12月12日にバハマの警察に逮捕された後、米国に送還され、2億5000万ドルと報じられた保釈金に合意することで釈放された。この保釈金の一部は、彼の両親の自宅によって担保されているが、その価値は180万ドル未満とされている。
(forbes.com 原文)