経済・社会

2022.10.25 10:00

米国の貿易相手ランキングでロシアは39位、過去30年で最低

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米国の重要な貿易相手国ランキングでロシアは現在39位となっており、ソビエト連邦の崩壊から間もない1992年以来、最も低い順位で今年を終わりそうだ。1992年は40位だった。

このほど発表された米国勢調査局のデータによると、2022年1〜8月の米国とロシアの貿易額は前年同期から107億ドル(約1兆5840億円)以上減少している。この減少幅は他国の6倍超だ。ロシアの対米輸出は78億ドル(約1兆1550億円)だった。

重要なのは、4カ月連続で米国はロシアから石油精製品、そして石油も輸入しなかったことだ。幅広い石油精製品の部門は特に意味がある。

2021年、ロシアは同部門において米国にとって最大の供給国で、金額ベースで全体の21%を占めた。今年これまでは8%にとどまっている。ロシアの場合、石油精製品目の大部分はいわゆる「バンカー重油」で、海上貿易でよく使われる低質の燃料だ。

歴史的に、ロシアは米国にとって石油供給国としてはそれほど大きな存在ではなかった。それでも、米国は2021年にロシアから石油の3.5%を輸入したが、その割合は今年はこれまでのところ0.37%で、前述のように直近4カ月はゼロに落ち込んでいる。

ロシアとプーチン大統領にとって米国への石油精製品の輸出は重要であり、あるいはそうでなければならない。

2021年の石油精製品の輸入はやはりバンカー重油が中心で、ロシアからの全輸入額の43%を占め、トン数では60%近くを占めている。今年8月までは金額ベースでは38%にまで下がり、トン数では62%だ。

しかしロシアの経済、それも輸出経済は石油、ガス、天然ガスの買い手に依存しているのは確かだ。米国と西欧の多くの国がロシアとの石油貿易を制限しているため、ガソリン価格の上昇を招き、インフレの重要な要因となっている。そこに割って入ったのが中国とインドだ。

8月にロシアからの輸入品で石油と石油精製品以外で輸入額が最も大きかったのは放射性元素、合金鉄、肥料で、全体の64%近くを占めた。トン数では窒素肥料とカリ肥料の2つの主要肥料部門が全体の74%以上を占めた。

とはいえ、石油関連の輸入品を除いても米国の対ロ貿易はあまりバランスが取れていない。2021年、ロシアとの貿易全体の82%が米国の輸入だった。今年に入ってからはその数字は10%に減っている。米国の貿易全体では輸出が38%、輸入が62%だ。

ちなみに、米国の対ウクライナ貿易の様相は異なる。米国の対ウクライナ貿易は記録的なペースだった昨年から21%近く落ち込んだものの、8月までに20億ドル(約2960億円)を超えた。過去5年は連続して20億ドルを上回っており、それ以前は20億ドルを超えたことはなかった。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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