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2022.05.25 06:30

シンガポールのメタバースBUDが47億円調達、セコイア主導で

Getty Images

シンガポールに拠点を置くメタバースのスタートアップのBUDは5月23日、シリーズBラウンドで3680万ドル(約47億円)を調達し、NFTをリリースすると発表した。

今回のラウンドは、セコイア・キャピタル・インディアが主導し、中国のNetEaseやClearVue Partners、Northern Light Venture Capitalなどの中国のVCも新規で参加した。また既存出資元のGGV Capital、Qiming Venture Partners、Source Code Capitalもこのラウンドに参加した。

スナップチャットの元エンジニアのRisa FengとShawn Linが2019年に設立したBUDは、Z世代をターゲットにしたアニメ風のキャラクターが会話を行うメタバースを運営している。
同社は、スナップやメタ、テンセント、バイトダンスなどの大手とコラボを行う世界最大級のメタバースのUGC(ユーザー生成コンテンツ)プラットフォームであると主張している。既存出資元のSky9 Capitalは、BUDのユーザー数が1000万人以上だと述べている。

セコイア・キャピタル・インディアのAakash KapooによるとBUDのアプリは世界38カ国でソーシャルアプリのトップ10に入ったという。「我々は、BUDが打ち出したロードマップに非常に興奮している」とKapooらは23日の声明で述べている。

BUDは、今回の調達資金を次世代のインターネットであるWeb3のプロダクトの開発に使用するという。テッククランチは、BUDがNFTプロジェクトの導入を計画していると報じている。



BUDは、急成長を遂げるメタバースに乗り込む最新のアジア企業の1社と言える。香港最大のホテルチェーンの1つであるリーガル・ホテル・グループも、4月にブロックチェーンゲームプラットフォームのDecentralandとSandbox内の土地を取得し、メタバースに参入した。さらに韓国のオンラインゲーム開発会社のクラフトンも2月に、メタバース向けのNFTの開発に向けて、デジタルアート分野の企業2社に約650万ドルを投資していた。

編集=上田裕資

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