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Noam Galai / by Getty Images

新型コロナウイルスの流行は、食品の生産と入手をめぐる新たな習慣を生んだ。スーパーでは周囲の人と距離を取りマスクを着用して店内を急いで回ったり、食料品を店舗前や配送で受け取ったり、商品を消毒したりと、多くの人が買い物や料理、食事の仕方を変えた。

コロナ流行は、今後数年の食のトレンドにどのような影響を与えるのだろうか? 米高級食品スーパー大手のホールフーズは最近発表した2021年のトレンドリストで、「あなたは、自分が来年2月にどんなスナックを食べているか、来年6月に何を飲んでいるか知っているだろうか? 私たちは知っている」と宣言している。

リストに挙げられたトレンドの一部には、コロナ流行の影響が反映されている。以下に、リストの抜粋をまとめて紹介する。

・ヘルスハロー効果

ホールフーズはスーパーフーズやプロバイオティクスの人気が高まると予想しており、これは食品業界ではよくある「ヘルスハロー効果」(食品の一つの側面だけを見てその健康効果を過大評価すること)の表れだ。ホールフーズは「サプライヤーは人々が心のゆとりを持ち、免疫力を強化できるよう、ビタミンCやキノコ類、アダプトゲンなどの機能性素材を取り入れている。言うまでもなく、人々はこうしたものに飛びつく」としている。

・健康的なアルコール飲料

若干矛盾している気もするが、健康飲料「コンブチャ」のアルコール版の人気上昇が予測されている。これは、ノンアルコール飲料の人気が高まっていたここ数年のトレンドに逆行するものだ。ホールフーズは、アルコール入りコンブチャが「グルテンフリーで炭酸が効いていて、生のプロビオティクスが詰まっている」とし、人気の要素を兼ね備えていると指摘している。

・家での食事

ホールフーズは、これまでオフィスで勤務し毎日ドライブスルーで食事を取るのが習慣だったものの現在は在宅勤務を行う人々に向けて、「最高の」朝食や、コーヒー味の高級なグラノーラバー、スムージー、ヨーグルトなどの製品を売り込んでいる。

・家での料理

ホールフーズは基本的な素材の高級版に注目し、廃棄を防ぐアップサイクル(廃棄物をより価値の高いものとして再生すること)商品や、油やヒヨコ豆(ホールフーズは、ヒヨコ豆がカリフラワーの次ぐトレンドとなるとまで言い切っている)などの定番食品、「フルーツジャーキー」などをトレンドとして挙げている。「キッチンで過ごす時間が増えた今、ホームシェフたちは、ホットで新しい形の定番食品に注目している。パスタであれ、ソースであれ、スパイスであれ、退屈な基本素材とは永遠におさらばだ」

編集=遠藤宗生

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