売り上げは植林活動に 「MOTTAINAI」風呂敷
京都発の風呂敷専門店「むす美」では、風呂敷を使った様々な活動を通してSDGsへの貢献を目指しており、その活動の一環として、「MOTTAINAI」シリーズ(税込3300円〜)を販売している。厳格な基準を守って栽培されたオーガニックコットン100%で作られている。このシリーズの風呂敷を購入すると、売り上げの一部が植林活動に寄付される。
「MOTTAINAI」とは環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したケニア人女性、ワンガリ・マータイさんが日本の「もったいない」の精神に感銘を受け、環境を守る世界共通語として提唱した標語だ。風呂敷はまさに日本の「もったいない精神」を代弁できる伝統の産品だと感じる。
このほかにも、むす美のオンラインストアでは、簡単にバッグのようになる「進化系風呂敷」が取り扱われている。目にも鮮やかな風呂敷からお気に入りの1枚を選ぶのが楽しそうだ。
結び方次第でおしゃれな包装としても、鞄としても使える。
結ばなくてもOK ピタッとくっついて貴重品を保護
「Stick It Wrapper」(税込1280円〜)は、かさばらず、その形状により「使い方は無限大」という風呂敷の特性はそのままに、機能性をアップデートした製品。特殊な繊維構造により、表面と裏面を重ねると、くっつくのだ。
平面状の物を封筒のような形で包むもよし、筒状の物を巻くもよし、どんな形状の物にも隙間なくピッタリくっつくため、梱包物同士がぶつかる心配が少ない。「結び方を覚えるのが大変」という人にも良いかもしれない。さらに耐スクラッチ、高保護性能の柔らかい布を使用しているため、カメラやパソコンを衝撃から守って運ぶことができる。
4つのサイズ展開で、小さいサイズは化粧ポーチや文房具入れとして、大きいサイズにはノートパソコンを、というように鞄の中の整理整頓にも、コンパクトながら一役買いそうだ。
ノートパソコンケースや化粧ポーチとしても
風呂敷とエコバッグの大きな違いは、「入れる」以外の用途でも発想次第で自由に使えることだ。もちろんリュックにもなれば、鑑賞用として四季折々の1枚を壁にかけてもいいし、必要とあらば手拭いとしても使える。
昨今では繰り返し使うエコバッグから新型コロナウイルスが媒介する恐れがあるとして、アメリカ各地のスーパーなどでは一時的にビニール袋の利用が推奨されたり、イギリスではレジ袋の有料化が見送られたりするなど、「ビニール袋回帰」の動きが見られる。その点においても、素材によっては家庭で気軽に洗える風呂敷は重宝しそうだ。