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2020.05.20 11:00

スポティファイが100億円で「ポッドキャスト番組」と独占契約

ジョーローガン(Photo by Michael S. Schwartz/Getty Images)

ジョーローガン(Photo by Michael S. Schwartz/Getty Images)

スポティファイは5月19日、世界1位のポッドキャスト番組を運営するコメディアンのジョー・ローガンと、独占契約を結んだとアナウンスした。
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ローガンはポッドキャスト番組「The Joe Rogan Experience」を2009年に立ち上げ、インディペンデントな形で運営を続けてきたが、スポティファイと契約を結んだことで大きな転換期を迎えた。彼は番組の著作権及び編集権を維持しつつ、9月から年末までの期間はスポティファイ独占で番組の配信を継続する。

また、現在はユーチューブ上で公開中の動画版番組のフルバージョンも、契約期間内はスポティファイ独占で公開されることになる。

米国の格闘技団体UFCのコメンテーターとして活躍したローガンは、2001年頃から「Fear Factor」の司会者を務め、コメディ番組「Newsradio」に出演した後、自身のポッドキャスト番組を立ち上げた。
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「The Joe Rogan Experience」の月間ダウンロード数は1億9000万件とされている。ローガンは昨年3000万ドルを広告から生み出し、フォーブスの「世界で最も稼ぐポッドキャスト配信者ランキング」で1位に輝いた。

スポティファイとの独占契約により、ローガンの収入はさらに増大する見通しだ。契約の詳細は非公開だが、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は契約金の額が1億ドルを上回ると伝えている。

スポティファイは莫大な予算をポッドキャストに投じている。同社は今年2月、ビル・シモンズが運営するポッドキャスト番組のプラットフォーム「ザ・リンガー」を買収すると発表したが、契約金の額は1億5500万ドルたったとされる。

また、「The Cut」や「StartUp」などの人気ポッドキャスト番組で知られるギムレットにも、1億9400万ドルを支払っている。ローガンに対しても、スポティファイは同規模の契約金を用意したものと見られている。

業界のエキスパートはフォーブスの取材に対し、「スポティファイがローガンに支払った金額は、衛星ラジオ局のSirius XMが2019年に、人気パーソナリティのハワード・スターンに支払った額と同レベルのはずだ」と述べた。フォーブスは、スターンに支払われた金額が9300万ドル(約100億円)だったと推定している。

スポティファイの株価は今回の報道を受けて、5月19日の取引を8.4%高で終えた。同社の時価総額は10億ドルを突破した。スポティファイ創業者のダニエル・エクの保有資産は、8600万ドルの上昇となり、28億ドルに達している。

編集=上田裕資

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