しかも、この100ドルというのは保証サービスのAppleCareを含まない金額だ。下記にアップルが提供する6つの主要サブスクリプションサービスとその価格を列挙してみよう。
アップルミュージック:ファミリープランが月額14.99ドル、個人プランは9.99ドル。
News+:月額9.99ドル。
Apple Arcade:月額4.99ドル。
TV+:月額4.99ドル。
iPhoneアップグレードプログラム:月額35〜67ドル。
iCloudストレージ:月額9.99ドル(2テラバイトの場合)。
上記のうち4つはコンテンツ関連のサービスであり、アップルミュージックやNews+、Apple Arcade、TV+がそこに含まれる。iCloudストレージには、撮影した写真や動画のほか、デバイスをまたいで利用したいコンテンツを保存できる。
また、iPhoneアップグレードプログラムはハードウェアのサブスクリプションで、常に最新のデバイスを利用できる。アップルは今後、ハードウェアからサービス中心の企業に移行すると宣言したが、今回のラインアップはその意志を鮮明にするものと言えそうだ。
ただし、消費者らは慎重な判断を求められることになる。ネットフリックスやHuluらに加え、ディズニーも動画ストリーミング市場に乗り込む中で、一体どのくらいの額を毎月支払うのかを考えてみる必要がある。
News+は数百冊に及ぶ雑誌のコンテンツや、有料のニュースメディアが読み放題になるサービスだ。アップルミュージックは、これまでリリースされたほぼ全ての音源が聴き放題になる。iCloudストレージも、コンテンツの楽しみ方の自由度を確保する上で役立つものだ。
ただし、全てのサブスクリプションが必要かというと、そうではない。TV+は安価ではあるが、番組の充実ぶりはそれほどではない。
Apple Arcadeも、様々な新作ゲームや懐かしのゲームを提供するが、画期的なサービスと呼べるほどのものではない。また、iPhoneアップグレードプログラムは毎年、必ず最新のiPhoneを入手したいという、かなり熱心なファン向けのサービスだ。
アップルのサービスへの注力ぶりは明らかだ。しかし、これらが果たして本当に必要なものがどうかは、自身で判断したい。