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Matyas Rehak / shutterstock.com

中国のテック企業の多くはここ数年、米国のベンチャーキャピタル(VC)から出資を受けて急成長を遂げてきた。数多くのスタートアップが拠点を置く北京の中関村と、VCが密集するシリコンバレーのサンド・ヒル・ロードは緊密な関係にあったが、その勢いにも陰りが見えてきた。

米中間の緊張の高まりは、テック業界にも影響を与え始めた。米中の有力VCは、国境をまたぐ投資を避けるようになった。中国の有名投資ファンドのZhenFund(真合基金)やSinovation Venturesは現在、中国のみに投資を行っている。

一方で、シリコンバレーに拠点を構える中国のスタートアップは、米国のVCからの資金調達に苦戦し、米国オフィスを閉鎖する企業も増えている。米政府は米中にまたがる投資活動に厳しい目を向け始め、米中のクロスボーダー投資を行うVCに対し、最低1名の米国人パートナーを迎えることを義務づけた。

そんな中、東南アジアに活路を見出す中国のVCも増えている。GGVキャピタルはシンガポールに拠点を設け、投資先の選考を開始した。シャオミの出資元として知られるQiming Ventures(啓明創投)は先日、シンガポールの格安ホテルグループRed Doorzに投資を行った。

中国のテック企業の多くが、東南アジアに今後の成長機会を見出している。6億6500万人の人口を抱える東南アジアのインターネット利用人口は、2億6000万人にのぼり、急速な発展が見込めるからだ。

既に中国でビジネスモデルを確立した企業らは、母国での成功をインドネシアやマレーシア、シンガポールなどの各国で再現しようとしている。

編集=上田裕資

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