1. 自分は就職活動や職場で成功するのに必要な知識やスキルを身につけた状態で卒業できるか、という質問に対し、強くそう思うと答えた学生は、わずか3分の1余り(就職活動で34%、職場で36%)だった。
2. 自分の専攻が良い就職につながると考える学生は53%のみだった。
この結果は、就職活動や職場で大学生が直面する非常に暗い未来像を描いている。私自身も、自分の大学生活では就職に向けて適切な準備ができたとは感じなかった。履歴書の書き方などを学ぶキャリアワークショップには何度か出席したが、社内政治や昇給交渉、突出した求職者になる方法については教えてもらえなかった。
私は今なら、就職活動や職場での成功にあたっては、大学で教わること以外でも必要なものが多くあると分かる。そこで私は、どんな職場でも求められるスキルや特徴のリストを作成した。
・信頼性
信頼とは主に、時間厳守、約束を果たす、よい仕事をする、の3点に行きつく。重要な顧客とのミーティングがあるのなら、早めに到着して必要な書類を全てそろえておこう。直前にリマインドされることなく、締め切りは全て守ろう。これを一貫して実行すること。信頼性は仕事への強い献身を示すもので、求職者に最も望まれる資質の一つだ。
・自発性
社内起業家の定義は「大企業の中で、積極的にリスクを取りイノベーションを進めながら、一つのアイデアから利益を生む最終商品を作るにあたり直接的な責任を取る人」だ。社内起業家は企業にとって価値ある人材で、その仕事は問題を特定し、それを独創的に解決することだ。
毎日使うシステムに不具合があるなら、改善法を考え、率先して解決策を見いだそう。事前に許可を得る必要はない。まとまった時間をかけて解決策を探る前に、必ず自社やそれが必要としていることについて時間をかけて調べること。自信がもてたら、上司に解決策を提示しその責任を引き受けよう。社内起業家になることで、社内での存在感を強められる。
・適応力
あなたは環境の変化にどれほど早く適応できる? 職場環境は速いスピードで進化する。こうしたチャレンジを乗り越えるためには、俊敏さを保つことが重要だ。
突然の人手不足で一時的にある責務を引き受けることになっても、しっかりとした心構えを持って良い仕事をすること。圧倒されてしまっても、それを伝えてはいけないというわけではない。伝えたとしても、それはあなたに柔軟性があることを示すだけで、それによりあなたの競争力は高まるだろう。
・企業文化との適合
企業文化が自分に合えば、仕事が楽しくなる可能性が高まり、仕事の満足度も上がり、公私両方の目標達成にもつながる。
だからこそ、働き始める前に企業文化をよく理解しておくことが重要だ。採用プロセスの中で企業文化についてできるだけ多く学ぶこと。採用担当者に関連質問をし、現社員と話し、チームの特性を感じ取ろう。
・チームワーク
夢はチームワークによって実現する。ほぼ全ての企業はこの精神にのっとり、従業員にもこれに沿った姿勢を求めている。自分の仕事を超えた視点を持ち、チームに資する人材になろう。必要があったら進んで力を貸し、目的達成に向けて同僚と協力しよう。そうすれば自分の株を大きく上げられるだけでなく、チームも前進させることができ、誰にとってもより良い機会が生まれる。