Close

【会員10万人突破記念】
500名様にギフト券をプレゼント!

PICK UP

記事が気に入ったら
いいね!しよう

LIKE @Forbesjapan

Forbesjapanを
フォローしよう

FOLLOW @Forbesjapan

ロボットやIoTの専門メディア「ロボティア」代表

Uthai pr / shutterstock.com

2016年3月に、イ・セドル棋士とグーグル ディープマインドの囲碁AI「アルファ碁」の対決が実現した韓国。今回、そんな“AI所縁の地”で、世界初のAIフットボールゲーム大会が開催された。「AI World Cup 2017」と銘打たれた同大会を主催したのは、韓国理系大学の最高峰・KAISTだ。

大会では、「サッカー対決」「競技解説」「記事作成」の3分野で人工知能の精度が競われたが、ひと際大きな注目を集めたのが「サッカー対決」だった。

ルールは実際のサッカーと似ており、両チーム5名ずつ、合計10名の選手が“仮想ピッチ”でゴール数を競い合うというもの。競技時間は、前後半合わせて10分。競技が始まる前、大会に参加する各チームからは「アメリカンフットボールからインスピレーションを受けた攻撃的なプレイを目指す」、「仮想の監督を学習させ最高のチームプレイを実現する」などの抱負が語られた。

観戦におけるポイントは、“AI選手”たちがディープラーニングをベースに相手チームの戦力や作戦を学習する点だった。AI選手たちは、能力を高め続ける相手よりさらに優れたパフォーマンスを発揮するため、常に更新されたプレースタイルを獲得していった。

ただし、学習がすべて成功したわけではなかった。ゴールを奪われそうな状況で相手陣に暴走した挙句、関係ない選手にタックルしてしまう選手や、ひとり関係ない場所で“震えている”だけの選手もいた。万能というイメージが強いAIだが、とんでもないミスをするというユーモラスな面も確認されたようだ。

なお今回、決勝に進出したのはKAISTのチーム「WISRL」と、全北大学校のチーム「AR LAP」。試合はホイッスルが鳴るやいなや雪崩のように攻め込んだAR LAPのAI選手が、最後までWISRLの追撃を寄せ付けず。最終的に13対6というスコアで優勝を飾った。

KAISTのハ・ドンス教授は「AI選手が学習を通じてプレースタイルを多様に変化させる姿が印象的だった。今年は国内で行われたが、来年から国際大会として拡大させる予定」と今後の計画について語っている。

余談だが、韓国勢はこれまで、オンラインゲームやeスポーツの世界大会で無類の強さを見せてきた。特に「スタークラフト」という戦略シミュレーションゲームにおいては、長らく世界ランキングを独占してきた経歴を持つ。そんな韓国勢を相手に、前述のグーグル ディープマインドが、スタークラフトでの対戦も考えているという噂がある(グーグルは韓国人に恨みでもあるのだろうか)。いずれにせよ「AI×ゲーム」という分野では、韓国の動向は見逃せそうにない。

12月22日には、政府省庁のひとつ科学技術情報通信部が主催する「VRゲーム対戦2017」の開催も決まっている。こちらは、韓国内初の大規模なVRゲーム大会となる見通しだ。

文=河鐘基

 

あなたにおすすめ

合わせて読みたい