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Thatree Thitivongvaroon / Getty Images

香港のスタートアップ、「GoGoVan(高高客貨車)」は今年8月、同業の「58 Suyun(58速運)」との合併を発表した。両社の評価額は、合計で10億ドルを超える。

このニュースが報じられた直後、同じく香港に本拠を置くオンデマンド配達企業の「Lalamove」が、シリーズCラウンドで1億ドルを調達したことが明らかになった。このラウンドを主導したのは、シャオミ(小米)のCEO、Lei Junが共同で設立したベンチャーキャピタル、「ShunWei Capital」だ。

LalamoveとGoGoVanは、香港に本拠を構えること以外にも共通点が多い。両社とも設立は2013年で、Lalamoveは元プロポーカープレイヤーのChow Shing Yukによって、GoGoVanは3人の若い起業家によって設立された。GoGoVanの創業メンバーは、2016年にフォーブスの「30アンダー30(30歳未満の重要人物)」アジア版に選出され、今では香港スタートアップシーンを代表する存在となっている。また、両社とも東南アジアや中国に進出して成功を収め、中国の大手投資会社から出資を得ている。

Lalamoveは、アジア全域でオンデマンド配達サービスを提供しており、中国の50都市と東南アジアの6都市で合計200万人のドライバーを抱えている。Lalamoveは、SME(中小企業)向けの本格的なオンデマンド物流サービス企業だ。

「我々の顧客の97%はSMEだ。個人の顧客も歓迎するが、引っ越しはせいぜい年に1回なので、SME向けに比べて儲けは少ない」とLalamoveの国際部門を率いるBlake Larsonは話す。

Lalamoveの大口顧客には、イケアやバーガーキング、LINEのオンデマンドサービスなどが含まれる。「我々のサービスは、物流機能を外部に委託し、設備投資を抑えたい企業に最適だ。企業はドライバーを雇用したり、トレーニングをすることなく大量の荷物を配送することができる」とLarsonは話す。

LINEのタイ事業とも提携
Lalamoveは、LINEがタイのバンコクで展開するオンデマンド配達サービス「LINE MAN」と提携し、小包から食料品まで配達を行っている。LINEはタイ国内で3300万人のユーザーを抱えており、このパートナーシップは大きな可能性を秘めている。

LINE MANとの提携により、Lalamoveにとってバンコクが東南アジアで最大の市場の一つとなる。同社が他に重視している都市が、フィリピンの首都マニラだ。Larsonによると、マニラは同社にとってこれまでで最も成長スピードが速い都市だという。

Lalamoveはもともとバンや小型トラックで配達を行っていたが、現在は東南アジアでバイクの導入を進めている。Larsonによると、交通渋滞が深刻な東南アジアの都市部では、バイクによる配達が欠かせず、ジャカルタ、ハノイ、クアラルンプールでのサービス展開を計画しているという。

しかし、Lalamoveにとって最大の可能性を秘めているのが、中国本土だ。現在はバンとトラックによる配達のみだが、中国の100都市でサービスを展開している。「我々は、東南アジアと中国の両方での事業拡大に全力を尽くしている」とChowは話す。

競争環境は厳しいが、Lalamoveの前途は明るいようだ。「もっと多くの資金を調達することもできたが、1億ドルの使途である取組みを達成できなければ、2億ドルや5億ドルを調達しても意味がない」とChowは話す。

Lalamoveは、1月のシリーズBラウンドで3000万ドルを調達している。Chowは、今後のIPOの可能性について、「我々は常にIPOできる体制を目指しているが、現段階では具体的な計画はない」と述べている。

編集=上田裕資

 

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