食生活の影響は睡眠サイクルにも
私たちの体は「概日リズム」に支配されている。このリズムによって、日中どの時点で疲労や眠気を感じ、どの時点で最も活発になるかが左右される。
体の概日リズムを狂わせるものはさまざまだ(時差ぼけを経験したことのある人なら分かるだろう)。しかし、食生活がその主要因であることに気づいている人は多くない。食事は、体の概日リズムに深刻な影響を与え、疲れたくないときにも疲れてしまうようになる。
体にとって、食事の優先順位は睡眠よりもはるかに高い。食事が概日リズムに顕著な影響を及ぼしやすいのもそのためだ。体には元々体内時計が備わっており、食生活を体内時計に合わせるようにすれば、日中に最高の力を発揮できるようになる。
専門家は、夜間の食べ過ぎを避けること(体に「働く時間だ」という合図を送ってしまう)、精神に大きな負荷がかかっているときには脂肪の多い食品を避けること、1日の中で最大の食事は午前中に取ることを勧めている。
食生活が生産性に与える影響は、私たちが考えるよりもずっと大きい。不適切な時間に間違った食べ物を口にすれば、職場での1日が台無しになってしまうかもしれない。しかし、適切な注意を払って配慮すれば、食べ物を原動力に換え、毎日を最大限活用することも簡単だ。