2.「クオリティ・オブ・ライフ」を最優先して、「働き方」のビジョンを描くそこで注目したいのが、現在世界では、アメリカのような競争社会に身を置くのではなく、自身の「クオリティ・オブ・ライフ」実現のために、海外への移住、転職を目指す人々が増えているということだ。
このような考え方に共感する人には、2015年秋、世界最大規模の外国人居住者支援ネットワーク「InterNations」が発表した「住みやすい国ランキング2015」が参考になるだろう。
福祉、旅行や輸送機関、個人の幸福度、環境、平穏さ、政治的安定、治安、健康、レジャーという9つの項目に外国人居住者が評価を付けたところ、総合1位に選ばれた国は、シンガポールだった。すべての項目で外国人居住者の満足度が高く、アジア諸国のなかでも、特に洗練された都市という印象を持つ人が多いようだ。
2位はエクアドル。治安に不安があるという声はあるものの「個人の幸福度」という項目では、シンガポールを上回って1位になった。3位には、美しい自然を守りながら、レジャー産業を発展させてきたオーストリアがランクイン。20位までには、ポルトガルやスペイン、ドイツ、フランス、オランダなど欧州の国々が名を連ねる。
欧州各国の企業は、総じて従業員に長期休暇を与えるのが大きな特徴で、充実したプライベートライフが約束される。まずはこうした国々に行き、魅了されたならばそこに移住し、職を得るためには自分に何ができるかを自問自答してみよう。そうすれば新たな道が切り開けるかもしれない。
ちなみにこの調査では、アメリカは20位圏外となっている。和の文化が世界的に注目される日本は7位に入ったものの、「個人の幸福度」という項目では39位だった。日本で生活する外国人居住者と同じような思いから、日本人の海外志向が高まっているのかもしれない。
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