「人に正直に悩みを打ち明ける」という行為は、簡単なことではありません。でも、その一歩が、未来を開くきっかけになるかもしれません。だから、勇気を出してみてください。
どんなに成功しているビジネスオーナーでも、壁にぶつかることなく成長を遂げた方はいないでしょう。悩むことは恥ずかしいことでも、不甲斐ないことでもなく、普通なこと。その悩みを乗り越えたとき、きっと新たなステージの扉が開くはずです。スモールビジネスオーナーの数だけ悩みはあるもの。安心してください。
話を聞いてもらえる機会がめぐってきたなら、強がったり恥ずかしがったりせずに、正直に悩みを話しましょう。その勇気によって、本気が相手にも伝わります。それこそが、大きなヒントを得る近道です。
心を開いて話を聞くことは、心を開いて話すこと同じように、自身と向き合うことにつながります。自分だけでは見えなかった悩みの“本質”にたどり着くことがあります。その“本質”を大事にしてください。この場ですべてを解決してしまおうとは思わず、まずは受け止めてみてください。
お悩み人とお助け隊の架け橋となり、会話をうながし、場をつくる。応援の輪をつなぐことで、解決策を模索し、前向きに進もうというポジティブな空気をつくってください。
お悩み=自己を開示する、という行為は決して容易なことではありません。経験の共有も時に勇気が必要になります。そのため、まずはあなた自身がオープンになることで、参加者全員の緊張をほぐしてあげてください。
日頃、さまざまな困難と戦うビジネスオーナーたちが集まる場です。きっと会話がヒートアップしていくこともあるでしょう。そんな時、その場の空気をコントロールすることも重要です。できるだけ多くの経験が共有できるようなファシリテーションを心がけてください。
もしかしたら、言いたいことをなかなか言えない人も出てくるかもしれません。参加者の声をよく聞き、表情を見ながら、みなさまの会話が円滑に進むようお世話してあげてください。
お悩みピッチは、大御所もルーキーもなく、同じ経営者という立場でフラットに議論する場です。経験の数も関係ありません。ただ困っている仲間に寄り添い、経験やアイデアを「共有」してください。
目の前にいるお悩み人は、過去のあなたかもしれないし、未来のあなたかもしれません。きっと誰もが通る道だからこそ、お互いに敬意を払い、「責めない、詰めない、途中で見捨てない」気持ちで向き合ってください。
お悩み人が抱えている悩みに対して、必ずしも「答え」を出す必要はありません。答えは自分で見つけなければならないからです。お悩み人が答えを模索していくための材料を提供すること、その悩みに立ち向かうヒントが見つけられるようあなたの経験を共有することでサポートしてください。
その「場」に集まったビジネスオーナーたちの話はあなたにとってもヒントとなるはずです。共有された貴重な経験からどんどん学んでください。「自分も学びに行く」姿勢が、より素晴らしい場を作り出すはずです。