大容量のスーツケースに慣れている人は、持ち物すべてを機内持ち込み可能なバッグに詰め込むと考えただけで途方に暮れてしまうかもしれない。しかし、きちんと準備さえすれば不可能なことではない。
機内持ち込み用バッグだけで旅をする際に気をつけたいポイント5つを紹介しよう。
荷物を詰め込みすぎない
機内持ち込み用バッグに持ち物がすべて収まりさえすれば、たとえ縫い目が張り裂けそうでも、賞賛に値する偉業だ、と思う人もいるかもしれない。しかし、荷物をぱんぱんに詰め込んではいけない。お土産用などのスペースが必要だからだ。それに、出発時に衣類を畳んだり丸めたりしてバッグに詰められたとしても、旅の終わりにそれと同じようにできるとは限らない。スペースが足りなくなってしまい、旅の最終日にスーツケースやバッグを買い足す羽目になるのは避けたいはずだ。
バッグのスペースは最大限に活用しよう
バッグがはち切れるほど荷物を詰め込むべきではないとはいえ、空間は最大限に活用したい。衣類を丸めたり、圧縮できる専用バッグを用意するなどして、スペースを余すことなく活用しよう。いちばん分厚い衣類については、搭乗時に自分が着て、バッグに詰め込まないよう工夫するのも一案だ。
航空会社の手荷物ルールを再度確認しよう
利用する航空会社が定めている手荷物ルールは、しっかり確認しておこう。特に欧州は北米よりも、機内持ち込み荷物に関するルールが厳しい傾向がある。荷物を目いっぱい詰めた持ち込み用バッグが、航空会社の指定する最大サイズの範囲内に問題なく収まるか、確認しよう。追加料金を求められたり、搭乗ゲートでバッグを預けざるを得なくなったりしないよう、気をつけよう。
液体やジェルの容器に注意
100mlを超える液体を機内に持ち込めないことは知っているはずだ。しかし、中身がほぼ空っぽか、半分しか入っていないとしても、容器ラベルに表示された容量が100ml以上の場合は、米運輸保安局(TSA)に持ち込みを拒否される可能性があるのをご存じだろうか。つまり、歯磨き粉チューブや化粧品ボトルの容量が100ml以上である場合は、あと1、2回分しか中身が残っていなかったとしても、機内に持ち込めない場合がある(歯磨き粉は液体物に分類される)。
液体やジェルを機内持ち込み荷物に入れるときは、容量の小さいパッケージにするか、TSAが許可している再利用可能なトラベルボトルに中身を移し替えるのが確実だ。
重さにも注意しよう
以上で、バッグの容量を最大限に活用するワザはマスターできたかもしれない。しかし、機内持ち込み用バッグの重さにも注意しておこう。機内持ち込み用バッグの重さについては、搭乗前に測定されることはあまりないが、たまたまチェックを受けたときに制限を超えていれば、預け入れざるを得なくなる。
(forbes.com 原文)