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2024.06.07 17:45

被災費と災害支援ロボのマッチングサービス、最適支援を目指す

プレスリリースより

災害普及現場でロボットが活躍する光景をよく見るようになったが、ロボットの所有者が現地にロボットを派遣するケースが多い。専門家でないかぎり、現場で作業する人たちは、その復旧作業を手伝ってくれるロボットを手配する方法はおろか、そうしたものが現実に利用可能かすらわからないだろう。そこで、災害支援ロボットマッチングサービスが立ち上がった。能登半島地震で試験的に提供されていたが、このほど国内外の災害現場にサービス範囲を広げ、無償提供されることになった。

ロボットの開発支援や事業化コンサルティングなどを行うインキュビオンは、サービスロボットの活用事例などの情報の検索や投稿ができる「すべての人のためのロボット情報共有プラットフォーム」として、「RobotATTA!」(ロボットあった!)というサービスを2023年から提供している。手のひらサイズのコミュニケーションロボット、汎用ヒューマノイドロボット、爆発物処理ロボットなどなど、さまざまなロボットが登録されている。そこから各メーカー、提供企業のサイトに飛んで、利用方法を調べることができる。

そのなかに、「災害支援用ロボットマッチング」というカテゴリーがあり、能登半島地震に際してこの1月から試験運用されていた。そこでは、避難捜索、誘導、救助支援といった発災時の一次対応、被害状況調査、復旧支援、被災地や避難所の環境改善、生活支援に対応したロボットの情報が集められている。

RobotATTA!は、このサービスを、「昨今の頻発する自然災害の状況をかんがみて」支援対象を国内外に拡大し、無期限で提供することを決めた。国内は災害救助法の適用を受けた地域、海外はGDACS(国際災害警報連携システム)アラートの対象地域での利用の場合、有償会員向けマッチングサービスが無償で利用できる。

また同時に、災害用ロボットをはじめサービスロボットに関する情報の提供も呼びかけている。「ロボット情報の共有を通じて人や場所をつなぎ、サービスロボットの普及拡大を支援します」とインキュビオンは話している。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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