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2022.11.15

事業をエンジニアリングする──テクノロジーにかける想いが事業推進のコアとなる

2019年、インターネット分野における事業開発を行うVOYAGE GROUPと、デジタルマーケティング関連サービスを展開するサイバー・コミュニケーションズが経営統合し設立されたCARTA HOLDINGS。事業の要となるマーケティングソリューション事業、アドプラットフォーム事業、コンシューマー事業を推進する上で、欠かすことのできない存在がエンジニアだ。執行役員CTO(最高技術責任者)を務める鈴木健太に、CARTA HOLDINGSにおけるエンジニアの強みについて話を聞いた。


エンジニアの「習慣」が事業を支え、進化させていく


CARTA HOLDINGSは、20社以上のグループ会社を通じてデジタルを起点とした様々な事業を展開している。在籍するエンジニアは170名程度。そのエンジニアたちを束ねるのが、2022年1月にCTOとなった鈴木健太だ。

鈴木はエンジニア組織、ひいてはテクノロジーに対する将来への指針として同年5月に「CARTA Tech Vision」を表明した。CARTAのエンジニア組織はどこへ向かうのか、どのようなエンジニア組織にして行きたいのかを言語化したいと考えたからだ。

CARTA Tech Visionに掲げられた指針は「未来像」を筆頭に、テクノロジーに向き合う組織として大切にすべき「価値観」、日々の実践のなかで改善・追加されていく「習慣」の3つ。この中でオリジナリティを感じるのは「習慣」があることだろう。鈴木はTech Visionだからこそあえて取り入れたという。

「モノ作りの精神性みたいなものをTech Visionに取り入れたいと考えました。いわゆるクラフトマンシップのようなものですね。作るものに対する愛着やこだわりがあり、厳選していくことで良いものができる。習慣自体が価値観そのものでもあります。僕らが大事にしている習慣は、日々の営みの中で磨かれていくものだということを伝えていきたいと思っています」

誰もが当事者意識を持つことの重要性


CARTA HOLDINGSにおける事業推進の基盤であり強みとなっているのが、事業をエンジニアリングする力だと鈴木は語る。デジタルマーケティングやプロダクト開発など専門分野で活躍する一方、それぞれの領域を追求する技術者が繋がり合いながら事業を推進している。

エンジニアはトップダウンで指示されたものをただ作るのではないというのが、CARTA HOLDINGSのカルチャーだ。エンジニアは事業のコア、つまり競争力を生み出すためのテクノロジーを考え、なぜこれをやるのか、そしてこうなるべきであるといった“考える力”が重要視される。

「自分たちが作ったものがきちんと役に立っているのか。その声をしっかりと拾い上げて次に生かす。CARTAのエンジニアは、コードを書くところからユーザーの声を聞くまでのサイクルを全て行う、フルサイクル開発者です。何が正しいのか、答えがあるかがわからない中で改善を繰り返していくことにこそ学びがあり、より良い方向を導き出すことができると考えています」

鈴木はCARTA HOLDINGSのエンジニアとして働けるメリットを、ソフトウェアエンジニアリングそのものを学べることだと語る。


CARTA HOLDINGS 執行役員CTO 鈴木健太

「事業を続ける中で出てくる複雑さ、難しさ、コミュニケーションの大切さといったもの全てが詰まっている。組織としてしっかりと学び、実践している人たちがいる中でスキルを磨けることはとても大きい」

またCARTA HOLDINGSが複数の事業を手掛けていることも、一人ひとりが成長できる環境といえる。ビジネスチャットツール上では、エンジニアに限らず、複数のコミュニティで事業の枠を超えたコミュニケーションが日々行われている。

役職や年齢に関係なく、知識や課題を共有し合うことで、他の事業に携わっているメンバーがどのような試行錯誤を経て結果を出し、新たなサービスを生むために挑戦しているのかを知ることができるのは、大きなメリットといえるだろう。

エンジニアの評価制度「技術力評価会」が企業の価値を高める


自社のエンジニアをどう評価すべきか、またエンジニア自身が評価に納得感を持てるかなど、エンジニアに対する適切な評価制度を模索している企業は少なくない。この問題を解決し、さらなる事業成長を生み出しているのが、CARTA HOLDINGSが導入している技術力評価会だ。

これは全社のエンジニアが部署をまたいで相互に能力を評価するもので、成果物だけではなく、成果物を通した被評価者の考え方を技術力として評価するものだ。その方法は、被評価者がレポートを基にプレゼンし、評価者と質疑応答を行う。評価者は評価結果を作成し、最終的に被評価者にフィードバック。これにより被評価者は気づきを得られ、事業貢献と能力の評価を分けることでより納得感のある評価を作ることができる。

半年に一度行われる技術力評価会は、VOYAGE GROUP時代から導入されているシステムの一つ。エンジニアとして入社した鈴木は新人時代に被評価者として参加し、のちに評価者として携わるようになった。社内に詳しい有識者がいない領域の評価会では、外部評価者を招聘することもあるという。

「自分が評価される側の時からフェアな仕組みだという印象を持っていました。というのも評価経緯などの全てを公開しているため、評価する側にもプレッシャーがかかる。また外部評価者の判断基準を知ることでエンジニアとしても成長できるいい機会だと捉えています」

しかしすべての被評価者が自分の成果を十分に説明できるわけではない。

「課題への取り組み方や結果だけでは本当の意味での貢献度を図ることはできません。その時に何を考え、どのように材料を集めたのか、そうした意志決定までの背景や過程を評価者側は見つけ出す必要がある。ただプレゼンを聞くだけではなく、評価者側がエンジニアの想いを導き出す力量も試されます」



数字上の成果だけではなく、そこに至る過程を重視することで企業として長期的な価値を見出すことができる。またその価値を生み出していくことで人材もプロダクトも進化できる。これもCARTA HOLDINGSが成長を続ける一因といえそうだ。

想いを伝達・共有することで新しいエンジニアの未来を創造する


鈴木が目指すエンジニアリングを聞くと、CARTA Tech Visionに掲げた未来像や価値観、習慣をベースにテクノロジーに携わる組織としての文化、人材をさらに育てていきたいという。

「エンジニアに限らずですが、それぞれが『こうあるべきだ』と思ったことが実現できる組織を作っていきたい。成果にこだわるドライなものではなく、成果というものが学びの中にあること。エンジニアリングとは積み重ねだと思っているので、アウトカムが継続的に高く、未来に向けてさらに上がっていく状態をいかに作るか。それが今の自分への課題です」

鈴木はこの課題解決のために、まずメンバーの声を聞き、信頼し、そして周囲を巻き込んでいきたいという。34歳にしてCTOとなった鈴木が今後CARTAのエンジニアたちをどのように鼓舞し、事業をアップデートしていくのか。事業をエンジニアリングする若きリーダーに期待したい。


鈴木健太◎2012年株式会社VOYAGE GROUPに入社したソフトウェアエンジニア。入社以降、データ解析基盤およびウェブ広告配信に関わる領域の開発に広く従事。2019年より株式会社fluctにて取締役CTOを務め、fluct社における経営戦略、ウェブ広告領域でのプロダクト戦略策定、技術方針作りおよびエンジニア組織マネジメントに携わる。2022年1月、CARTA HDのCTOに就任。共著「みんなのGo言語」(2016年 技術評論社)、「データ分析基盤構築入門」(2017年 技術評論社)。

Promoted by CARTA HOLDINGS / text by Rikako Ishizawa/ photographs by Daichi Saito / edit by Aya Ohtou(CRAING)

連載

人の想いで、人と未来の可能性を、拓いていく。

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