ビジネス

2022.10.20

サステナブルなランニングシューズのサブスク「Cyclon」

プレスリリースより

スイスを拠点とするランニングシューズメーカーON(オン)は、10月18日より100パーセントリサイクル可能なランニングシューズの循環型サブスクリプションサービス「Cyclon」(サイクロン)を開始した。シューズが寿命に達したら新しいものが届き、古いシューズは回収後にリサイクルされ、新しいシューズに生まれ変わる。

このサービスで提供されるシューズは、ONが開発したCyclon専用の「Cloudneo」(クラウドネオ)というモデル。ヒマシ油の原料ともなるトウゴマから作られたPA11というバイオプラスチックで作られている。ONによれば、トウゴマは不毛な土地で生産できるため、既存の農地を圧迫することもなく、雇用機会の創出も可能な「実に好循環」な素材ということだ。

Cloudneoは、サステナビリティーはもちろん、性能的にも大変に高いシューズになっている。重量は260グラム以下と軽量で、ソールはレーシングに向いたロッカー構造。「ソフトな着地を爆発的な蹴り出しへと変換」する「スピードボード」という技術が採用されている。1足で600キロメートルまたは6カ月間走れることが想定されているが、もう走れないというまで使い込んだら、次のシューズをリクエストして新品と交換してもらう仕組みになっている。



ONは、2010年にスイスのチューリッヒで3人のアスリートによって創設された。その製品は、2018年にアイアンマン北米世界選手権で世界記録を樹立したマット・ハンソンをはじめ、数多くのトップアスリートに愛用されている。2015年には日本にアジア支店が開設された。環境への影響を「インパクト・プログラス・リポート」という形で公表するなど、サステナビリティーを大変に重視している企業だ。

Cyclonは月額3380円。ONのサイトで登録受け付け中。

文 = 金井哲夫

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