アマゾンにも厳しい視線
ベゾスは11月に受けたインタビューで、「地球が直面する問題に対応するための有意義な寄付をする以上に、商業目的で活動するブルーオリジンに資金を注ぎ込んでいる」と非難されていることを受け、アースファンドにより多くを振り向けるようにしたことを明かしている。
ここ数カ月、ベゾスがさらに慈善活動に力を入れる姿勢を見せてきたにもかかわらず、活動家たちからのベゾスに対する批判はやむ気配を見せていない。
また、アマゾンは「2040年までにカーボン・ニュートラルを実現する」と宣言したが、それでも依然として、同社の気候変動問題への対応には厳しい目が向けられている。
アマゾンの従業員が組織した有志団体「Amazon Employees for Climate Justice(AECJ、気候正義のためのアマゾン従業員)」や、国際環境NGOグリーンピースなども、ベゾス・アースファンドに対する大きな懸念を表明している。それは、アマゾンがクラウドサービスを提供する顧客に、石油・ガス会社が含まれるためでもある。
これについてアマゾンは自社のウェブサイトで、「エネルギー産業にも、その他の産業が使用するのと同じテクノロジーへのアクセスが提供されるべきだ」とコメント。それは、アマゾンは「エネルギー産業が再生可能エネルギー事業の発展を加速させるための支援をしたい」と考えるためだと説明している。