3. 非技術者の起業家がパートナーシップにより成功
壮大なアイデアを持つ人の多くはプログラミングができない。ITサービス企業デュアルブート・パートナーズ(Dualboot Partners)の創業者トッド・ビューローは、非技術者の起業家の中では、自身の夢を実現するためのテクノロジーを構築するために、他者に頼る人が増えていると指摘している。
ビューローによると、背景には多くの技術者が起業を目指すようになっていることにある。こうした人々の多くは、商品を構築するスキルはあっても営業やマーケティング分野で他者の協力を必要としている。これは非技術者の起業家の多くが得意とする分野だ。
4. テクノロジーで業務を効率化
リー・ヘンダーソンは企業が慎重になるべきだと述べたが、それを実現する方法の一つはテクノロジーの活用だ。時間節約ツールを使うことで、起業家はより少ないリソースで多くのことを達成できるようになる。
このトレンドの中心にいる企業が、プロジェクト管理プラットフォームを提供するアイルランド企業チームワーク(Teamwork)だ。私は、EYの「アイルランドの今年の起業家」に選ばれた同社のピーター・コッピンガーCEOと、成長を追求しつつ安全を確保する良い方法はオペレーティングシステム(OS)間の効率改善だということについて長く語り合った。
5. 企業文化への意識が高まる
私が何度も繰り返し耳にし、心から賛同していることは、企業を繁栄させるものは人材だということだ。今年のEYのイベントに参加した人の多くは、多様性あるチームの構築や従業員による最高の働きを引き出すこと、優秀な従業員が会社に残りたいと思うような労働文化を作ることについて学びたがっていた。
失業率が過去最低水準にある今、起業家の多くが人材探しに苦労している。そこで私や他の人々が見つけた解決策は、チームメンバーの個人的な成長に投資することだ。それには柔軟な労働環境や、十分な自律性を与えること、モチベーション維持につながる利益配当などのパフォーマンスに基づく報酬体制が含まれる。
トレンド予想が必ず当たるとは限らないが、EYのイベント参加者の見解にはきちんとした裏付けがあると私は確信している。私は新年に向け、成長に歯止めをかけることなく安全策を講じられる文化や技術の分野に投資していくつもりだ。