2020年代の主役となるインドで、優秀な若手を起用
「社会全体を学校にする」というのが、「I'mbesideyou」のコンセプト。ひとりひとりに寄り添い、「幼馴染のようなAI」と表現する、人に優しいAIを提供する事で、いきいきとした人生を過ごす事を掲げている。経営者の間では、人材不足が課題となっている現在、創業からわずか3年で、メンバーの3分の2がインド工科大学の卒業生という、世界のトップエリートを擁するグローバルなスタートアップへと成長した。そして、この度、インドの現地法人「I'mbesideyou India Private Limited」に新役員を迎えるニュースが飛び込んできた。COOに就任したShubham Guptaは、ヘルスケアのスタートアップ「Connected H」のCOO兼共同創業者として、2022年の「Forbes 30 Under 30 Asia」や、2023年の「Enterprenaur35 Under 35 India」にも選出された、実力を伴った若手起業家。この採用について、「I'mbesideyou」代表取締役社長の神谷渉三に話を伺った。
──ドラマティックな今回の起用について、その背景や理由をお聞かせ下さい。
神谷渉三(以下、敬称略):I'mbesideyouが、グローバル・スタートアップとして世界にサービスを広げていく為に、キーとなるのが「インド」です。それには先ず、インドでの人材とデータをがっちり獲得し、次に米国市場に進出する。それから、世界に繋がるグローバル・インフラを創り出す、というストーリーを思い描いていました。
その為には、インド現地のマーケットを知り尽くし、インド人の膨大な人的ネットワークの中で信頼を築きあげ、私達のビジョンに共感してくれるインド人の経営者がどうしても必要だったのです。そんな時に出会ったShubham Guptaさんは、私達のビジョンに共鳴してくれた。さらに、彼の同級生には、時価総額1兆円を超える巨大未上場企業であるデカコーンのファウンダーもいらっしゃったりと人的ネットワークも持っていました。
日本には、デカコーンが、実はまだ一社も存在していません。誰とビジネスを組むか?というのは、スタートアップにとって生死を分ける最も重要な要素のひとつです。彼と共に、世界を変える日本発の新しいスタートアップを創り上げていきたいと決意出来たので、オファーを出しました。