キム・カーダシアンの資産は、過去最高となった。11月12日、彼女のアパレル企業SKIMS（スキムズ）は2億2500万ドル（約346億5000万円）の新規資金調達を発表し、企業価値を50億ドル（約7700億円）に押し上げた。これによりキム・カーダシアンの資産は、2億ドル（約308億円）増加した。
キム・カーダシアンの資産価値は現在、フォーブスの推計によると19億ドル（約2930億円）となった。これは新ラウンド前の17億ドル（約2620億円）から増加したもので、今回の資金調達はゴールドマン・サックス・オルタナティブが主導し、資産10億ドル（約1540億円）以上の富豪（ビリオネア）バイロン・トロットのBDT＆MSDパートナーズが参加した。補正下着からTシャツ、パジャマ、ジャケット、メンズフーディーまで事業を拡大してきたこのブランドは、2023年の資金調達ラウンドで40億ドルの評価を受けていた。
「この節目は、当社の長期的なビジョンへの継続的な信頼を反映しており、規律ある実行と相まって、SKIMSが次の成長段階へと進むための態勢を整えています」と同社の共同創業者兼CEOであるイェンス・グレーデはプレスリリースで述べた。
2019年にカーダシアン、グレーデ、エマ・グレーデによってオンラインのD2C（直販）ブランドとして立ち上げられたSKIMSは、米国とメキシコに20店舗を展開する実店舗小売の成功事例へと成長した。同ブランドは今後、数年間で実店舗ビジネスをメインにすることを目指しており、新たな投資資金を活用して新店舗の構築と新製品の発売を計画している。2月には、アパレル大手ナイキとのコラボレーションで女性向けアクティブウェアブランド「NikeSKIMS」を発売した。両社は11月13日にソックス、ウエストパック、トレーニンググローブなどを含む同ブランドの新しいラインを発売する予定だ。
「私たちは革新を続け、業界の基準を設定しながら、SKIMSを次のレベルに引き上げることを楽しみにしています」とチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めるカーダシアンは11月12日のプレスリリースで述べた。
SKIMSは美容分野にも賭けている。3月、同社はフランスの美容大手コティが保有していたカーダシアンのスキンケアライン「SKKN by Kim」の20％の持分を非公開金額で買収した。コティは2021年にこの持分に2億ドル（約308億円）を支払ったが、両社は2022年に以前の美容ライン「KKW Beauty」をリニューアルしたこのビジネスを6月に閉鎖した。今月初め、SKIMSは美容会社Ami Coléの創業者であるディアラ・ンディアイを採用し、新たな美容・フレグランス事業を主導させることになった。
有名な家族、そしてE!（エンターテイメント・テレビジョン）の「カーディング・アップ・ウィズ・ザ・カーダシアンズ」やHuluの続編「ザ・カーダシアンズ」からの多額のテレビ収入にもかかわらず、キムは自身の資産の大部分をSKIMSから得ている。水曜日の資金調達ラウンド後、彼女は同社の3分の1弱を所有していると推定されている。一方、グレーデ夫妻は合わせてSKIMSの14％弱を所有していると推定され、1億5000万ドル（約233億9000万円）の資産増となった。同社は今年の純売上高が10億ドル（約1540億円）に達すると予想しており、これは前回の資金調達時の7億5000万ドル（約1165億円）から増加している。
「私はデザインからキャンペーンの選定まで全てを行っています」と司法試験合格を目指すカーダシアンは、今月初め英・人気トーク番組『ザ・グラハム・ノートン・ショー』で語った。「それが私の日常の仕事です」
