まとめると、ポジティブであることは私たちを成長させ、その成長が成功や周囲への影響力を生み出すということだ。
最後に、あなたの人生や世界を別の視点で見るためのヒントを紹介しよう。私は想像を絶するほど過酷な体験を持つクライアントたちと関わるなかで、たとえ困難が次から次に襲ってくるような逆境のさなかにあっても、人は変わり、方向転換し、成長していけることを確信してきた。
大切なのは、「成長し続けること」への覚悟を持つことだ。
私たちは人間関係においても仕事においても、ネガティブで破壊的な、自分を抑圧するパターンから、よりポジティブなパターンへとシフトさせていくことができる。本来の力を十分に発揮できていない部分や、自信が持てない理由を正しく認識し、そのギャップを埋めていくことで、より高く、より健全で、より満たされたレベルへと到達できるのだ。しかしそれはただ待っているだけでは起こらない。
必要なのは、私が「3つの重要なステップ」と呼ぶプロセスだ。1つ目ば「物事をポジティブな視点で見るよう、思考を切り替えること」2つ目は「自分自身を知ること（本来の力や、自信が持てない理由など）」そして3つ目は、これまで避けてきたが本当は必要だとわかっている行動を「勇気を持って実行に移すこと」だ。
まずは「1週間のトレーニング」から始めよう
今日から7日間、職場と家庭で自分自身がどのようなコミュニケーションをとっているか、チェックしてみよう。使っている言葉や行動において、ポジティブさとネガティブさの比率はどうなっているだろう？（まずは自分自身をチェック。その後、仕事や私生活で関わる他者についても比率をチェックしてみよう）これは何より自分自身をより深く理解するために不可欠なトレーニングだ。
ポジティブ5に対してネガティブが1以下の比率であれば、すばらしい結果と言える。そうでない場合は、とり組むべき重要な課題があるということだ。
