米国運輸省道路交通安全局（NHTSA）は、米国自動車ラベリング法（AALA）に基づき、米国で販売されているすべての「Light-Duty Vehicle」に分類される自動車（車両総重量が8500ポンドの乗用車、SUV、ピックアップトラック）における米国およびカナダ製部品の調達比率や完成車の製造国の表示をメーカーに義務付けている。消費者はNHTSAのウェブサイトを見れば、各車種の過去および現在のモデルイヤーごとに国内／国外製部品の使用割合を確認することもできる。
しかし、ここで1つの重要な注意点がある。上述の米国自動車ラベリング法では、カナダ製の部品やカナダで組み立てられた車両を、実質的に米国製とみなしている（メキシコ製は別）。そのため、Cars.comの「アメリカ製指数」では、エンジンとトランスミッションの製造国を考慮し、各車両で最も高いコストを占める2つの主要な構成部品の割合を計算に入れることで、この例外を補完している。
また、米連邦政府の要件には労働力の明示が義務付けられていないため、Cars.comは各自動車メーカーにおける車両組み立ておよび部品製造に直接携わる米国内の従業員数を、業界全体におけるそのメーカーの米国生産量に対する割合で調整し、労働力要因としてアメリカ製指数の算出に組み入れている。
なお、この調査で対象外となる自動車は、車両総重量が8500ポンドを超えるフルサイズミニバンや大型ピックアップトラック、大型商用車両、少量生産車、2025年春の時点で未発売のモデル（2025年モデルであっても）や生産終了が迫っているモデル、米国外への生産移管が予定されているモデルなどだ。
Cars.comによる2025年版「アメリカ製」度が高い車種 トップ20は以下のとおり
1. テスラ モデル3
2. テスラ モデルY
3. テスラ モデルS
4. テスラ モデルX
5. ジープ グラディエーター
6. キア EV6
7. ホンダ リッジライン
8. ホンダ オデッセイ
9. ホンダ パスポート
10. フォルクスワーゲン ID.4
11. アキュラ MDX
12. ホンダ パイロット
13. ジープ ラングラー
14. アキュラ RDX
15. ホンダ アコード
16. アキュラ インテグラ
17. キア スポーテージ
18. トヨタ カローラ クロス ハイブリッド
19. シボレー コロラド
20. 日産 パスファインダー
