この調査結果によると、テスラの車は米国の路上で最も純粋な「国産車」であり、同社の「モデル3」「モデルS」「モデルY」が上位を占めた。また、トップ20のうち、日本の自動車メーカーであるホンダおよびアキュラ（ホンダが北米などで展開している高級車ブランド）の車が8台も入っていることは、「本当のアメリカ車」を定義する概念を打ち砕く結果となった。
最もアメリカ製指数が高い20台の中で、伝統的な米国車ブランドのバッジを付けた車はわずか3車種だけであり、そのうち2車種は正真正銘の愛国的なルーツを持つジープで、もう1車種は「シボレー コロラド」ピックアップトラックだった。また、テスラを含むトップ20のうち7車種が電気自動車またはハイブリッド車だ。
米国で最も売れている車であり、すべての車の中で最も多くの人が「アメリカ車らしい」と考えるであろうフォードの「F-150」フルサイズピックアップトラックは、しかしながら、この米国生産率順位では37位に留まった。これに対し、ホンダの中型乗用車ベースのピックアップ「リッジライン」は米国内のみで生産が行われる上に米国内で製造された部品の使用率が高いため、F-150より30も上の順位に入っている。
米国車ブランドの中で最も順位が低い車種は電気自動車の「キャディラック リリック」で、99車種中98位。かろうじて最下位の「トヨタ RAV4 ハイブリッド」のみを上回った。注目すべき点は、これら99車種のすべてが、最終組み立てに至るまでの何らかの工程を米国で行っているということだ。
Cars.comのサイトでは、最も「アメリカ製」度が高い99車種すべてを確認できる（100位以降はベースモデルから大きく異なる派生仕様）。
Cars.comによるこの評価は、どれだけ「アメリカ製」度が高いかを指す「アメリカ製指数」の根拠となる次の5つの重要な要素を100点満点で計算し、その合計得点から順位付けしたものだ。
1. 最終的な組み立てが行われている場所
2. 米国で製造に携わる工員の数
3. 米国およびカナダで製造された部品が使用されている割合（価格ベース）
4. その車種に搭載されるすべてのエンジンの製造国
5. その車種に搭載されるすべてのトランスミッションの製造国
