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2025.03.31 16:00

第一精工舎×みずほ銀行がともに挑む、プラスチックの新たな時代

みずほ銀行は、規模は小さくても偉大な価値をもつ企業「スモールジャイアンツ」の成長支援に力を入れている。営業店と本部が連携したさまざまな取り組みによって企業アクションが活性化し、企業と銀行がともに成長するメガバンクならではの仕組みを確立しつつある。

今回は数々の事例のなかから、プラスチック業界の問題の本質に切り込み、独自技術によって脱炭素を目指す、大阪府のプラスチック製造メーカー「第一精工舎」を取り上げ、その成長を支える強固なパートナーシップをひも解いていく。


「廃材活用」×「減プラスチック」でCO2削減に貢献する

第一精工舎(大阪市)は、世の中のプラスチック使用量を減らすことを目指すプラスチック製品メーカーである。

プラスチックと本来廃棄されるはずだった廃材をブレンドする「フリーブレンド工法」をコア技術に、マテリアルリサイクルとプラスチック削減を両立させ、CO2削減につなげている。その取り組みは脱炭素社会に大きく貢献するものとして、「令和4年度(2022年度)おおさか環境賞」で大賞を、「2024年度グッドカンパニー大賞」で特別賞を受賞した。

創業は2001年。当時は「脱炭素」や「SDGs」といった言葉は一般的ではなかったため、創業資金の調達は困難を極めたという。「他行が『リスクが大きい』と取り合ってくれないなか、みずほ銀行さんだけが門戸を開いてくださり、そこから約25年のお付き合いになります」と第一精工舎 代表取締役 石田恭彦は振り返る。

第一精工舎 代表取締役 石田恭彦

石田が第一精工舎を立ち上げた理由は、彼自身がプラスチック産業と深く関わり、その功罪を理解していたことが大きい。

祖父は大手原料メーカー、父もまた化学工業メーカーに勤務する環境で育ち、幼少期よりプラスチックは身近な存在だった。一方で、水俣病問題や学生運動による化学メーカーへの攻撃などを目の当たりにしたことで、この素材のあり方を根本から考え直したという。高校時代に家を出るなど紆余曲折を経て大手石油化学メーカーの研究職に就き、最終的に「プラスチックを否定するのではなく、よりよい使い方を広げる」道を選ぶ。

「プラスチックは100%使わなくても、いろんな原料をつなぎ合わせることができるのですが、プラスチックの販売元である石油化学メーカーにいながらプラスチックの減量化を提案することは不可能でした」と石田。独立にあたっては、親交のあった釣り具メーカー「第一精工」の社長が矢面に立ってくれ、社員として研究を続けた。

こうして1年後に石田は独立。恩義に報いるという決意で社名を「第一精工舎」とし、新しいビジネスモデルを世に送り出す舞台を整えた。

石田はまず、住宅機器メーカーとの協業に着手した。製造過程で出る陶器の廃棄物を活用することを目的に、プラスチック30%、陶器を70%の割合で掛け合わせ、陶器の質感も備える新たなプラスチック製品を開発したのだ。

次に地域廃材にスポットを当て、農林水産省大臣官房室バイオチームの協力を得て各県の廃材を把握。地域金融機関に働きかけ一緒に取り組んでくれるプレーヤーや販売先などを紹介してもらい、もみ殻や牡蠣、卵殻などを活用した製品を誕生させる。みずほ銀行の事業支援も得ながら、販路拡大やつくり手の紹介、講演会の設定など活動の幅を大きく広げてきた。

近年は自社ブランドの開発にも積極的に取り組んでいる。そのひとつが、高速道路の反射板だ。「森を切り拓いて道路をつくると間伐材が出る。プラスチックをつなぎ役に第2の役目を与えています」と語る表情には、“自信作”への石田の愛情がにじむ。

現在、ヨーロッパを中心に「脱プラスチック」を推進する流れもあるが、石田には独自の考えがある。

 「世界の歴史は、石器時代、土器時代、木器、青銅器、鉄器……と、素材の良さを残しつつ進化を重ねてきました。おそらく100年後に現代は『プラ時代』と呼ばれ、プラスチックがなくなることはないと考えています。

石油由来ゆえ、地球温暖化の原因のひとつとなっていますが、一方でプラスチックは、複数の物質をつなぐ性質をもち、加工性や大量生産などのメリットがあります。ならば、その良さを活用し、従来捨てられていたはずの紙や布、食品といった廃材を配合して新たなプラスチック製品に再生すればいい。『廃材活用』と『減プラスチック』によりCO2削減に貢献する、それが、私たちのミッションです」(石田)

脱炭素に資する第一精工舎の独自技術「フリーブレンド工法」とは

プラスチックという素材がもつ高機能を生かしつつ、他の原材料の良さを引き出すことを重視する第一精工舎のものづくり。その鍵を握るのが、同社が独自に開発した「フリーブレンド工法」だ。

同工法では、プラスチック製品をつくる際に通常のペレット(粒)ではなく、粉状のプラスチック原料を使用し、同じく粉末化した目的材(卵の殻やもみ殻といった食品の端材や、紙などの廃棄物)を最大70%まで配合させて射出成形させる。 

従来、廃材の原料化には、プラスチック原料を50%配合しないとできないとされていたが、「本気で廃材を主原料とする」という意思のもと、プラスチックの配合比率を大きく減らすことに成功した。また、廃材を過半数以上使用することで、その素材感が生かされることが分かったという。

注目したいのが、脱炭素効果である。まず原料をペレット化する工程を省くことで、CO2の発生を防げる。さらに、プラスチックのみで製品をつくるときに比べて目的材を最大7割使用するこの工法では、7割の脱炭素効果が見込めるのだ。

ビジネスマッチングによるアライアンス支援を担当する専門部署、みずほ銀行 ビジネスソリューション部 ビジネス開発室 ビジネス開発チーム 次長の伏見健一は、「第一精工舎には、3つの強みがある」と言う。 

みずほ銀行 ビジネスソリューション部 ビジネス開発室 ビジネス開発チーム 次長 伏見健一

「まず一つが、廃棄物をしっかり活用できる点。二点目が、コストが変わらない、もしくは目的材によっては下げられる点。そして三点目に、顧客のニーズに応じて機能性もしっかり担保できる、もしくはアップできる点が挙げられます。

私たちのチームはビジネスマッチング、企業と企業を引き合わせるのがミッションですが、私たちがお手伝いをすることで、第一精工舎さんにとってもプラスだし、こういう技術に巡り会えるとお客さまもハッピーになれる。また、よりスピーディーに脱炭素社会を実現する道も開けますから、社会的にも非常に意義があることだと思っています。

スモールと申し上げると大変失礼になってしまうかとは存じますが、まさに『スモールジャイアンツ』を体現している企業です」(伏見)

スモールジャイアンツ支援に情熱を。みずほ銀行に息づく“銀行家”のDNA

先述のように、みずほ銀行と第一精工舎とのつながりは創業支援から始まったが、石田には今でも忘れられないエピソードがあると言う。当時の担当者は、「フリーブレンド工法」がどんなものかを理解するために、実際に自分自身で作業を体験することを申し出たという。

「驚いたのは、自分自身の興味からだとおっしゃって、毎週工場に足を運ばれたことです。当時、作業は私ひとりでやっていましたが、その方は一緒に作業服を着て、粉砕や添加の作業を目の前で見て、何%まで混ざるかというのを知ってくださいました。技術の何たるかを身をもって経験していただいたのです。その姿は銀行員を超えた銀行家。メガバンクというと大企業との関係が優先されるイメージがあったのですが、みずほ銀行さんは真剣に話に耳を傾け、事業化へ向けて情熱を注いでくれた。まさにビジネスパートナーです。その出会いがなかったら、今の第一精工舎はなかったと思います」(石田)

最前線で顧客と向き合い伴走する、みずほ銀行 難波法人第一部 部長の巳之上秀紀はその言葉を深く受け止める。

「歴代の担当者が『大きなポテンシャルをもったフリーブレンド工法を世に広めることで役に立ちたい』という強い信念をもって、取引先のビジネス開発を担うビジネスソリューション部と一緒に取り組んできたのだと思います。それが今に至る、第一精工舎さんとみずほ銀行との強い信頼関係の礎になっています。

現在も、第一精工舎さんの社内会議に毎月、まるで社員であるかのようにお邪魔して、今何が起こっているのか、各部署の方がどんなことを考えていらっしゃるのかを把握する機会を設けていただいています。第一精工舎さんとお相手の会社を引き合わせるビジネスマッチングの面談にもできるだけ同席し、お相手の反応や課題をリアルに確認することで、ビジネスソリューション部と密に連携しながらきめ細かいお手伝いをさせていただいています」(巳之上) 

みずほ銀行 難波法人第一部 部長 巳之上秀紀

石田の望みは、フリーブレンド工法の認知拡大を通じて「日本中に強い志をもつ仲間を増やすこと」だ。 

事業をどう広げていくか。どうやって仲間を増やしていくか。その課題には、全国の大企業から中堅・中小企業まで幅広い企業の強みやニーズ等の情報が集まるみずほ銀行ビジネスソリューション部が、ニーズの合致する提携企業を紹介するビジネスマッチングという形でサポートする。

第一精工舎はフリーブレンド工法の技術と設備を提携企業に提供し、提携企業の「受託研究」を推進する。一方で、提携先が強みとする分野に活用を広げていくことで同工法による製品の販路拡大も目指す。これらの活動により環境配慮を重視する企業向けの製品や部品などに技術を応用するスタイルが広がれば、フリーブレンド工法の知名度と価値を飛躍的に向上させることが期待できる。

「人口減少や高齢化などで日本のものづくりの基盤が縮小している現在、中小企業が大企業の下請けを担うという構図も変化していくと思います。大企業と連携する、もしくは中小企業同士が連携することで、世界の常識を変えるようなイノベーションを起こしていくことが可能になる。みずほ銀行の役割はそのつなぎ役になることです。

高度な領域のビジネスマッチングに関しては、他行に先駆けて進めているところでもありますので、第一精工舎さんのような、きらりと光る第2、第3のスモールジャイアンツを地方拠点も含めて発掘し、我々の知見を生かしてしっかりと伴走してコーポレートアクションをサポートしていくことが私たちの使命だと考えています」(伏見)

巳之上は海外展開も重要テーマだと話す。「さまざまな社会課題を解決するための手法としてフリーブレンド工法の活用を求めている企業は海外にも多く存在すると思います。第一精工舎さんがこれから海外展開を進める際には、みずほの海外拠点を最大限に活用して提携機会を創出し、フリーブレンド工法をグローバルに発信していきたい」と力を込める。

未来の子どもたちに贈る新常識ー100年先を見据えた「挑戦」

長年プラスチック業界にかかわるなかで光と影を体感し、さまざまな出会いとともに新たな道を切り拓いてきた石田。確固たるポリシーを具現化した今、どのような手応えを感じているのか。

「この事業が成功したときというのは、未来の子どもたちにとってフリーブレンド工法があたり前になったときだと考えています。当社では廃材を利用した文房具を地域の小学校に寄贈して説明会を開いていますが、子どもたちから『なぜ最初からそうしなかったのですか?色々なものを混ぜられるのに、なぜ大人はこんなに世の中にプラスチックを広げてしまったんですか?』と質問されるんですね。

まさにそれが創業の思い、原点なんです。今はまだ20%の段階、あと100年はかかるのではないかと思っています。第一精工舎の合言葉は、『未来をつくってんだぜ』。息の長い事業だからこそ、日々楽しんで向き合うことを大事にしています」(石田)

その石田は、若い頃にロックのバンド活動を経験し、現在はFM大阪で「第一精工舎 Just Keep Going」という冠番組をもつ。夢をかたちにするには正義感だけでは難しい。人とのつながり、ロックスピリットも必要だと言う。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな、というのはまさに正解だと思いますね。今は、若いうちから頭を垂れてしまう人も少なくないですが、若い芽のうちはとんがって生きていい。そういう僕もまだ30歳のつもりでとんがってやらせていただいているんですけどね。今後このフリーブレンド工法をメイドインジャパン、日本の技術として世界に発信するなど山場はたくさんあると思いますが、そこはみずほ銀行さんともっと強固なパートナーシップをつくって乗り越えていきたいと思っています」(石田)

みずほ銀行のパーパスは「ともに挑む。ともに実る。」である。巳之上は、「ともに挑む。の出発点は、お客さまに寄り添い、お客さまをよく理解して、思いに共感することである」としたうえで、こう続ける。

「金利のない世界から金利がある世界に変わり、金融ビジネスを取り巻く環境は変わりつつあります。金融面のお手伝いはもちろんですが、事業面でもしっかりとお客さまの成長をご支援できないことには、銀行員の存在意義が問われます。これまでの画一的な銀行員像から脱し、どうしたらお客さまのお役に立てるかを考え抜き、豊かな社会創造へとつなげていく。その覚悟をもつことこそ、銀行が企業とともに未来をつくるための原動力になると感じています」(巳之上) 

「そういった覚悟を一人ひとりが実践に移すことで、みずほ銀行の中堅・中小企業支援は着実に事例とノウハウを積み重ねており、メガバンクならではの仕組みを構築しています。これからもさらなる想像力をもってストーリーを描き、事業成長の力へと変えていきます」(伏見)

石田は確かに「僕はできると思う」と語っていた。恐れることなく探求し続けた技術変革のその先へ、“プラスチック時代”の常識を塗り替える終わらない挑戦は続く。


第一精工舎

みずほ銀行

※本記事の内容は、2025年3月時点の情報に基づき構成しております。


石田恭彦(いしだ・やすひこ)◎第一精工舎 代表取締役。祖父や父が石油化学業界に深くかかわる環境に育ち、プラスチック業界の功罪を深く理解。高校時代に家を出て船乗りを経験。その後、石油化学メーカーで研究職を経て、2001年に独立。「廃材活用×減プラスチック」を軸とする「フリーブレンド工法」を開発し、環境負荷低減や循環型社会の実現に奔走する。

伏見健一(ふしみ・けんいち)◎みずほ銀行 ビジネスソリューション部 ビジネス開発室 ビジネス開発チーム 次長。地方拠点や営業部にて中堅・中小企業から大企業等の幅広い法人営業や本部(営業拠点支援等)勤務、大津支店長を経て、2023年より現職。現職では当行取引先の事業支援(事業拡大・新規事業開発等)を手がけ、また全国の営業部店に存在する「スモールジャイアンツ」企業の更なる発掘・支援を目指す。

巳之上秀紀(みのうえ・ひでき)◎みずほ銀行 難波法人第一部 部長。中堅・中小企業から大企業まで国内外における幅広い法人営業や法人業務部での営業拠点支援経験を経て、2024年より現職。難波法人第一部では、お客さまのビジョン実現に伴走することを通じて大阪ミナミの発展に貢献すべく、取引先との関係深化に尽力する。

Promoted by みずほ銀行 / Text by Sei Igarashi / Photographs by Shuji Goto / Edited by Akio Takashiro