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2025.03.05 16:00

テクノロジーで人類の進化を牽引!「DELL STARTUP CHALLENGE」開催

デル・テクノロジーズがスタートアップ支援を目的に2025年に初開催したピッチコンテスト「DELL STARTUP CHALLENGE」。1月24日に行われた決勝では、10名のファイナリストが熱くビジョンを語った。優勝を勝ち取ったのは、果たしてどのスタートアップだったのか。その模様をお届けする。


グローバルで起業家を支援しているデル・テクノロジーズが「DELL STARTUP CHALLENGE」を開催。社会課題の解決や新しいビジネスモデルの創出など、テクノロジーによって人類の進化を牽引するスタートアップを支援することを目的としたピッチコンテストだ。

際立ったメディテック系スタートアップ

1月24日に行われた決勝では、300社以上のなかから選ばれた10社がプレゼンテーションを行った。「テクノロジー」を冠するコンテストにふさわしく、9社がAIを活用したサービスだったが、異色だったのは「KAPOK JAPAN」だ。

大量生産、大量廃棄を前提としたアパレル業界の現状を変えようと同社が開発を進めるのは、新素材「カポック」だ。インドネシアに自生するカポックは伐採の必要がないため、「人にも地球にも負荷の少ない素材開発を通じ、サステナブルな世界を実現したい」と言うのは代表の深井喜翔。この素材を広めるためにブランド「KAPOK KNOT」を立ち上げた深井は、「ファッションを楽しむことと未来について考えることは、両立できるのです」と強く訴えた。
深井喜翔 KAPOK JAPAN 代表

深井喜翔 KAPOK JAPAN 代表

AI活用のなかでも目立ったのは、医療分野だ。

協調療法と呼ばれる、神経回路の再構築を可能とする新しい治療法の医療機器を製造販売するのは「mediVR」だ。循環器内科の専門医でもある代表取締役社長の原正彦が機器の概要を説明した。

「没入型の仮想現実技術と3次元トラッキング技術を主要要素とし、動画の差分解析技術やビッグデータ解析技術を活用。患者ごとに最適モデルを構築し、AIとエッジコンピューティングの技術で治療する機器を開発しました」

患者は座って機器を装着し、手を動かすだけで治療ができる。脳卒中で手が自由に動かせなくなった患者が20分間の治療を1回行っただけで、手がスムーズに動かせるようになった改善効果の動画も披露された。

子どもの「バイオ・サイコ・ソーシャル(医学的・心理学的・社会的)ケア」に関するSaMD(Software as a Medical Device)やプラットフォームを開発するのは、国立成育医療研究センター発のスタートアップ「Peds3」だ。小児科専門医で子どものこころ専門医でもあるCEOの千先園子が、現場で感じてきた課題から事業は生まれた。

「子どもたちの発達や心の問題が増え、小中学生の不登校は30万人、思春期の死因の1位は自殺。課題は複雑かつ深刻です。ところが専門医や施設は不足し、子どもたちに医療が行き渡っていない。そこで私たちは、心理的・社会的な手当を含めたバイオ・サイコ・ソーシャル・ケアを、デジタルとAIで社会に実装することに挑戦しています」

第1弾として、読み書きが困難な発達障害「ディスレクシア」を対象としたSaMDを開発中だ。AIとゲーミフィケーションを活用し、より個別化した治療を楽しく継続し、療法の進捗を効果的にモニタリングすることで対面診療の効率も向上させるという。千先は「すべての子どもが笑顔になれる社会を目指します」と決意を述べた。
千先園子 Peds3  CEO

千先園子 Peds3 CEO

AIを用いた人工関節置換手術のナビゲーションシステムの開発を手がけるのは「プレシジョンイメージング」。末期の股関節障害に対する唯一の治療法が人工関節置換手術だが、順天堂大学関連の病院で執刀する代表取締役CEOの石井聖也には、手術のあり方を変えたいという想いがあった。

「整形外科医師の22人に1人しかできない、難易度の高いこの手術は、関節の代わりとなるカップを設置するのに、適切な深さと角度という、正確な再現性が求められます。ところがいまだに手で触って目で見るという、アナログな方法で手術は行われている。その結果、合併症が生じてしまうリスクがあるのです」

そこで石井が開発中なのが、1万例のCT画像を学習データとしてAIモデルを構築し、レントゲンデータから3次元的に位置情報を解析するシステムだ。

「透視装置で得られたレントゲンデータをソフトウェアで自動的に解析・加工することによって、リアルタイムに正確な情報を把握することができるようになります」

今年度中に開発を完了させることを目標に掲げる石井は「誰でも安全な手術を受けることができる未来を築いていきたいです」と意気込みを語った。

受賞3社発表!300社の頂点に立ったのは

プレゼンテーションの合間や審査発表前には、トークセッションが行われた。セッション1では、審査員を務めた東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)取締役・パートナーの宇佐美篤と中小企業基盤整備機構 創業・ベンチャー支援部長の石井芳明が登壇、デル・テクノロジーズ執行役員ビジネス営業統括本部長の渡辺幸治がモデレーターを務め、日本のスタートアップ・エコシステムの現在地と未来について語り合った。

セッション2では、タイミー代表取締役の小川領、JAFCO取締役社長パートナーの三好啓介が登壇、Forbes Japan編集長の藤吉雅春がモデレーターを務め、起業家と投資家との関係性や、経営の舵取りに関する両者のリアルなやり取りが紹介された。

セッション後にはいよいよ表彰式が行われた。準優勝に選ばれたのはKAPOK JAPAN。

深井は「私たちはものづくりが基盤なので、正直縁遠いと思っていましたが、賞をいただいて光栄です」と驚きを口にしながら感謝を示した。

女性起業家賞に選ばれたのはPeds3。千先は「いろいろと応援いただいていることを力に、いままで出会ってきた子どもたちの笑顔につなげられるように頑張っていきたいです」と涙ながらに想いを語った。

そして、300社の頂点に立ったのは、プレシジョンイメージングだ。石井は喜びを表すとともに、改めて課題解決の実現を誓った。

「ほとんどの患者さんは笑顔で退院されますが、なかには合併症を起こしてしまうことがごく稀にあります。AIナビゲーションシステムを開発して、合併症に悩む世界中の患者さんを1人でも減らしたい。デルの高い技術やシステムを活用して、事業を進めていくことができればと思っています」

優勝したプレシジョンイメージングの代表取締役CEO 石井聖也には、デル・テクノロジーズの代表取締役社長 大塚俊彦よりトロフィーが贈呈され、両者は固く握手を交わした。
優勝したプレシジョンイメージングの代表取締役CEO 石井聖也には、デル・テクノロジーズの代表取締役社長 大塚俊彦よりトロフィーが贈呈され、両者は固く握手を交わした。

10名のファイナリストを前に、プレゼンターを務めたデル・テクノロジーズ代表取締役社長の大塚俊彦は、これからもスタートアップを支援していく決意を改めて示した。

「起業家が生み出すイノベーションは、我が国の成長と発展に欠かせない養素です。私たちは、これからもテクノロジーを活用したイノベーションと企業発展を強力に支援していきます」

DELL Technologies
https://www.dell.com/ja-jp




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