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2025.03.31 16:00

ニッコーとみずほ銀行がともに挑む食品加工産業の未来

日本が直面する少子高齢化や地方経済の停滞といった課題に、最前線で向き合う中堅・中小企業。そして、その挑戦を強力に後押しするみずほ銀行。

本連載第一回では、同行が中堅・中小企業にいかに寄り添い、どのような支援体制を築いてきたかを解説した。

第二回となる今回は、具体的な成功事例として、食産業を中心とした製造現場の課題解決に挑む北海道釧路の技術者集団・ニッコーとみずほ銀行が、互いに“引き合う力”を発揮しながらビジネスを加速させる、そのリアルなストーリーをひも解く。


食品加工現場の課題解決へ、情熱が生む「引き合う力」


みずほ銀行は、幅広い顧客基盤に基づく充実したネットワークや先進的な知見をもつメガバンクとしての強みを生かし、中堅・中小企業の課題解決を後押しする取り組みを進めてきた。

その成功事例のひとつが、北海道釧路市に拠点を置く、食品加工機械メーカーのニッコーへの支援だ。

ニッコーの本社があるのは釧路空港から車で約15分の壮大な自然の中。

悠然と佇む工場内にはホタテの加工機械や食肉のポーションカッター、食品の自動箱詰めロボットなどが立ち並び、ここが技術者集団の聖地であることを雄弁に物語っている。

創業は1977年、全国有数の水産基地である釧路において、先代社長の「水産加工機械による省力化を通して釧路の水産業を下支えしたい」という思いから始まった。

以来、食肉や農産へと対象を広げつつ、約半世紀にわたり技術力を磨き上げ、食品産業全体を支えるというミッションを貫いてきた。「その背景には、業界を取り巻く労働力不足という課題がある」と代表取締役の佐藤一雄は指摘する。

「 農林業・食品産業に係る就業者数は、全国で約950万人と言われていますが、この先2050年にはその約20%が減少すると予想されています。

食産業を支えている企業の98〜99%は300人未満の中小企業ですから、仮に中小企業で20%の従業員が減少するとした場合、事業継続がままならない状況となるのは容易に想像できます。特に、北海道を含め、高齢者の割合の多い地方の中小企業の人手不足は、ここ数年で加速度的に進むのではないかと感じています」

こうした社会課題を踏まえ、革新技術を活用しながら製造現場の効率化や省力化を図る食品加工機械を提供しているのが、ニッコーである。

「個々の製造現場の課題を解決する適切なソリューションを提供していくことが、当社のミッションであり、社会的な存在意義につながると考えています。

我々が取り組んでいることは、これからの日本の中小企業が事業継続していく上で支えになること。そのためには技術のトレンドや、社会・経済の情勢を捉え、我々として何をすべきかを常に考えて最終的に現場に落とし込む、ということをしてきました」(佐藤)
佐藤一雄 ニッコー 代表取締役

佐藤一雄 ニッコー 代表取締役

釧路の地から食品産業全体の課題に立ち向かうニッコーを、みずほ銀行が強力に支える。

みずほ銀行釧路支店長の北正博は、「ニッチな分野ながら高い技術力と高いシェアを誇る釧路の優良企業であるニッコーには、社会課題を真剣に解決しよう、という強い意志があります。

北海道の産業は、漁業や農畜産業の一次産業が中心であり、他は食品加工業の割合が高く、ニッコーのように独自の技術を持ったメーカーは非常に希少です。

人口減少が進むなか工場の自動化は必須であり、北海道はもちろん、道外の会社や水産業以外の業種でも多くのニーズがあるため、みずほのネットワークをうまく活用していただければ、全国展開も十分可能と認識していました。当行とのお付き合いは20年を超えますが、今後も経営課題についてともに考え対話を重ねていく中で、さまざまな可能性が生まれ、企業活動をスケールできると思っています」と話す。
北 正博 みずほ銀行釧路支店 支店長

北 正博 みずほ銀行釧路支店 支店長

一方、みずほ銀行常務執行役員で北海道・東北6県の拠点を統括するエリア長の櫻木伸生は、スモールジャイアンツの発掘とその成長支援の重要性を説く。

「規模は小さくても大きな価値をもつ企業を育てることは、地域経済の活性化に繋がり、最終的には日本の国力向上につながります。

単に会社の規模を大きくすることや儲かることだけを追いかけるのではなく、食品産業の課題に向き合うニッコーのような、社会課題の解決と利益、この両面のバランスをうまく取れるサステナブルな会社がスモールジャイアンツだと思っています。

ニッコーのようなスモールジャイアンツを応援すること、そしてニッコーに次ぐスモールジャイアンツを常に探し求めてお手伝いしていくことが、銀行の使命だと考えています」
櫻木伸生 みずほ銀行常務執行役員

櫻木伸生 みずほ銀行常務執行役員

“顧客ニーズに応える”を徹底追求するニッコーの独自技術と強み

ニッコーのスモールジャイアンツたる強みはどこにあるのか。

まず、ニッコーの強さを語るうえで欠かせないのが、顧客ニーズに真摯に向き合い続けてきた48年にわたる実績であろう。

創業当初は水産加工機械が主力であったが、顧客の要望に応じて食肉や農産加工の領域へも事業を広げていき、その結果、課題解決の「引き出し」が膨大に蓄積され、相談を受けたその場でアイデアを即答できる経験値を備える。

技術面では、食品加工機械の製造技術の基本となるメカトロニクス技術に加え、ロボット技術、モーション技術、計測技術をはじめとする多様な先端技術と、それらを組み合わせて顧客の課題を解決する独自のインテグレーション技術が光る。

佐藤によれば、これらの技術力を咀嚼すると「ファイブフォース」と称する5つの力に分解できると言う。

未踏の技術に果敢に挑む「革新力」、既存のアイデアや技術を組み合わせて新しいソリューションを生み出す「創造力」、アイデアを絵に描いた餅で終わらせず実際に形にする「実行力」、そして納入した機械が現場の運用に馴染むよう細かい改善・手直し対応を迅速に行う「現場力」、さらに、納入した機械がお客さまの満足を得られるまで諦めずに試行錯誤し続ける「忍耐力」。

これら5つが一体となり、多様な顧客ニーズに応えられる土台を構築する。

ものづくりにおいて、オーダーメイドの製品づくりを可能にする「垂直統合型生産体制」が確立されている点も稀少だ。

社内で設計から製造、組立、出荷、アフターメンテナンスまでを一貫して行うため、顧客の要求に応じた仕様で開発を他社より早くできる文化が当たり前に浸透している。「例えば、納入した機械に不具合が生じた場合の対応についても、午前に注文があれば、午後には部品を出荷できる体制が整っています。生産現場の機会ロスを最小限に抑えられるため、中小の食品加工会社にとっては大きな安心材料になっています」と佐藤。

これらの強みを貫くため、ニッコーでは「安心安全なものづくり」「一歩先を見据えた技術開発」「細かなニーズにも徹底的に応える柔軟さ」という3つの理念を掲げているという。

蓄積された実績とファイブフォース、そして3つの理念を支える垂直統合型の仕組みが、ニッコーの“顧客ニーズに応える”力を盤石なものにしている。

みずほ銀行のネットワークが実らせた新しいビジネスの可能性

みずほ銀行のニッコーへの本格的な支援が始まったのは、佐藤が先代社長から事業承継を行った19年に遡る。この事業承継について佐藤は、「極めて専門性が高く奥深い分野で、手続きの複雑さのみならず、継承される側とする側の合意形成を含めた多くのデリケートなノウハウが必要でした。豊富な経験を持つみずほ銀行が一元的にコーディネートしてくれたおかげで、およそ2年越しでしたが、スムーズにバトンタッチを完了することができました」と感慨深げに話す。

その後、両者の関係性は、20年のコロナ禍の影響を受けてさらに深化する。

コロナ禍にともなう営業活動の制約の影響で水産加工機械への需要が減り、厳しい経営環境となっていたニッコーに対して、みずほ銀行は全国の支店網を活用した“ビジネスマッチング”による営業活動支援を提案し、これが大きく奏功したのだ。

ビジネスマッチングではまず、みずほ銀行の全国の法人担当者に対して、ニッコーの技術や製品を理解してもらうためのオンライン勉強会が開催された。

勉強会は任意参加であったが、主催した北は「一人でも多くの法人担当の行員に興味をもってもらうために、当時急激に関心が高まっていた「DX」や「自動化」色を前面に出して募集をかけるといった工夫を凝らした」と言う。これにより多くの行員が自主的に参加し、各地の食品企業や関連メーカーにニッコーの技術を紹介する機会が増えることにつながった。

その成功事例のひとつが、ニッコーのオーダーメイドによる自動化ソリューションで使われているロボット技術を水産以外の食品加工へ応用したケースだ。

全国のお客さまの情報が集まる本部の専門部署、ビジネスソリューション部の協力のもと、アプローチを試みた結果、島根県の食品メーカーが新たにニッコーの顧客となった。

「通常であれば繋がりづらい別々の地方の中小企業同士が接点をもつというのは、正直、私たちだけはできなかったと思います。特にコロナ禍で対面営業が難しいなか経営者としては非常にプレッシャーがかかる状況でしたが、対面とオンラインの両方を駆使したみずほ銀行のネットワークによって全国的に営業活動を支えていただいたのは非常にありがたかったですね」(佐藤)

また、みずほ銀行が取引する、AIやロボティクスなど最先端の技術をもつスタートアップとのマッチングも進めている。ニッコーのニーズにマッチし、社風としても相性がよさそうな企業が連携候補として紹介され、協業に向けた取り組みが始まっている。

「中小企業はスタートアップの革新的・独創的な技術を取り入れられれば大きく成長できる。逆にスタートアップ企業にとっても、ニッコーのように長年培ってきた食品加工技術や顧客基盤を生かすことで、実社会への実装を一気に加速できるチャンスが得られます。

まだ見ぬ出会いをつなぐことで、シナジー効果を生むウィンウィンの関係を創出することが可能になるのです。協業には技術面や社風等の相性も重要ですが、自分たちだけで合う会社を探そうとすると相当大変だと思います。我々はスタートアップとのネットワークも強みですので、こことだったら相性がいいんじゃないか、ここの技術は御社に使えるのではないか等、スピード感をもってご提案が可能です。お客さまのことを本当によく理解しているからこそできることですね」(櫻木)

その言葉を受け、「実際にニッコーさんと相性が良いのは、地に足のついた研究肌のスタートアップでしょう」と北が話すと、しばしスタートアップ談義に花が咲く。その和やかな光景は、強い絆で結ばれた信頼関係の証のようでもある。

ともに挑み続けるための豊かな土壌「人間味あふれる一面」と「多角的な支援力」

みずほ銀行とニッコーの取り組みは、金融機関と地方企業が共創する理想のかたちである。その取り組みをさらに進めていくうえで欠かせないファクターは何か。

櫻木がまず指摘するのは、長期的視点で伴走するバンカーの目利き力の重要性だ。事業承継では企業の価値を損なうことなく継承することが課題になるが、同様にマッチングでも目先の利益を優先することなく、長期的な価値拡大につなぐことが欠かせない。

そのために必要なのが、企業と誠実に向き合うバンカーの人間力だという。

「これは渋沢栄一が目指した『論語と算盤』の精神にも通じるもので、みずほ銀行のパーパス『ともに挑む。ともに実る。』の実装でもあります。

銀行とお客さまの間では融資をはじめあらゆる取引が生まれますが、目先の取引にとらわれることなく、より広範な視点で洞察し、持続可能性につなぐ方法を見極める必要性があると考えています。スモールジャイアンツが大きくなることを通じて社会課題の解決に貢献していくことと、その技術を次世代につないでいくことが重要です。我々はそれをお手伝いしていきます」(櫻木)

北が櫻木の話に合わせて強調するのは、「ともに解決策を探っていく姿勢」だ。

「ビジネスマッチングは目的ではなく、あくまでも手段のひとつに過ぎません。

当社の技術は食品業界だけでなく、物流業界も含めてニーズがあると思われるので、今後は様々な業界の紹介や、場合によっては事業拡大のためのアライアンス先の紹介、さらにはウクライナ問題以降停止している海外再展開等もサポートしていきたいと思っています。大切なのは、本当の課題や悩みを常に共有できるような存在であり続けること。その中でさまざまな解決方法を視野に入れ、長期的にウィンウィンとなるような関係を構築し続けていきたいですね」(北)

一方、事業承継からの5年間をみずほ銀行と二人三脚で歩んできた佐藤は、あるエピソードを交えてみずほ銀行への期待をこう語る。

「これまでみずほ銀行には、事業経営における課題やその解決方法を一緒に考え、支えていただいてきました。例えばビジネスマッチングを検討している時、釧路の本社では釧路支店の担当や北支店長が、そして東京の営業所ではビジネスソリューション部の担当者がオンラインで繋いで、どうやって進めていくか一緒に戦略構想を練るということをしてきて、団結力や信頼関係が醸成され今に至っています。

メガバンクの方に対してドライな印象を持つ人も多いかもしれませんが、とんでもなくウェットですし、熱いです。パッションを持った行員の方がたくさんいらっしゃる。これがみずほ銀行の本質なのかなと感じましたね。こうした『人間味あふれる一面』と、企業に寄り添い『多角的に事業を支援できる力』こそが、みずほ銀行の最大の強みだと感じています。これからも、私たちのような中小企業が激動の経済環境を乗り越えていくための、心強いパートナーとして寄り添い続けていただきたいと願っています」(佐藤)

従業員がよりモチベーション高く、顧客の課題を解決するプロセスを楽しむ環境が生まれたことも、大きな財産である、と佐藤は続ける。

こうした“熱意”の共鳴が、釧路から全国へ、さらには海外へと新たな価値を広げていく原動力となり、地域の中堅・中小企業が輝けば、日本全体の産業構造にも新風がもたらされるはずだ。ニッコーとみずほ銀行が示すイノベーションのかたちは、まさにその先駆けとなるだろう。

ニッコー

みずほ銀行

※本記事の内容は、2025年3月時点の情報に基づき構成しております。


佐藤一雄(さとう・かずお)◎ニッコー 代表取締役。1972年釧路市生まれ。釧路高専を卒業後、産業用ロボット大手の「安川電機」に入社し、エンジニアとして産業用画像処理などに従事。2000年にニッコーに入社し19年に代表取締役就任。食産業で長年培った技術に加えて、AIやIoTの活用による既存製品の高度化や新たな価値創造に邁進。産業用ロボットの教育施設である北海道ロボットラボラトリーを設立。人材育成にも情熱を注いでいる。

櫻木伸生(さくらぎ・のぶお)◎みずほ銀行 常務執行役員 東日本エリア長。中堅・大企業を主とする法人営業や法人業務部での企画推進経験をもとに、リテール・事業法人カンパニーの拠点長を歴任し、2021年より現職。北海道・東北6県で構成される東日本エリアの拠点を統括する。自身も東北地方出身であり、北海道・東北地方の経済成長や地域活性化に人一倍の想いを持つ。

北 正博(きた・まさひろ)◎みずほ銀行釧路支店 支店長。出身は北海道。北海道・東京・関西・九州と全国各地で法人営業に従事。ベンチャー企業から中堅企業、大企業、再生案件等、幅広く経験し、2022年より現職。釧路支店では取引企業と道外企業における連携促進や、地域創生をテーマに地元経済の活性化に向けた活動にも精力的に取り組む。

Promoted by みずほ銀行 / Text by Sei Igarashi / Photographs by Shuji Goto / Edited by Akio Takashiro