求職活動における透明性の向上
お店に入って、レジで会計をするまで商品の値段が分からないなどということはない。しかし、何年もの間、就職活動はまさにそのような状態だった。応募書類の用意や面接に何時間も費やしても、自分が求める給料と提示された条件が合わないことも多々ある。これは非常に苛立たしいことだろう。ありがたいことに、就職活動のトレンドは変わりつつある。求人サイトのIndeedが行った調査では、米国の求人情報の50％以上が給与に関する情報をあらかじめ掲載しており、この傾向はますます勢いを増している。
そうした透明性を自らの行動によってさらに高めることも可能だ。自分の希望を大胆に伝えるのだ。あなたが希望する条件を早めに伝え、福利厚生や働き方についても明確に質問して、透明性を高めよう。重要なのは、単に仕事を見つけることではなく、適切な仕事を見つけることなのだ。
AIの悪用はNG
AIを使って応募書類や履歴書を書いたことが明らかなのは、非常にまずい。企業もそうした世間の流れに気づいており、感心していない。実際、採用担当者の53％が、過度に洗練されていたり、ありきたりの内容で埋め尽くされたりしたAI生成の履歴書に不安を感じると答えている。また、20％の採用担当者は、それが分かれば即座にその求職者を候補から外すと答えている。採用担当者が見たいのは、あなたの個性、努力、そして本当のストーリーなのだ。AIに頼りすぎると、物事をよく考えていないように見えてしまう。AIはコンテンツを磨くのに役立つものだが、本物のストーリーテリングに取って代わるものではない。
ベストな方法は、まず自分で草稿を書くところから始めることだ。あなた独自のスキルや経験を、あなたの声で強調する。そして、その後でAIを活用して内容に磨きをかけ、整理するのだ。AIは、あなたの代わりに仕事をするのではなく、あなたの仕事を向上させるツールだと考えよう。
採用市場は常に変化しているが、それに順応すれば優位に立つことができる。好奇心と真正性を持ち、目立つことを恐れず、チャンスを掴もう。
（forbes.com原文）
