ここ数週間は、Galaxyファンにとって激動の期間だった。クアルコムの最新システム・オン・チップ（SoC）であるSnapdragon 8 Eliteの発表に加え、サムスンがこの最新のSoCをGalaxy S25全モデルに採用する計画を検討しているというニュースが流れて、ラインナップ全体で一貫したパフォーマンスが期待されている。
これまでのGalaxy Sシリーズでは、サムスンはラインナップを2つに分けており、地域ごとにSnapdragon搭載モデルと自社製チップセットExynos搭載モデルを提供していた。後者のExynosは、Snapdragonと比べて性能やパワーが劣ると見なされていた。このため、より高い性能や柔軟性を求めるユーザーにとっては、公式に提供される選択肢に縛られ不満が残る状況だった。
Galaxy S25では何が変わるのか？
今月初め、サムスンが再びSnapdragonとExynosをラインナップに分割して採用する可能性が浮上した。Geekbench（コンピュータやスマートフォンの性能を測定するベンチマークソフト）において、Galaxy S25+のベンチマークテスト中にExynos 250チップセットが発見されたのだ。そこでは、これまでと同様、Snapdragonチップセットの性能がExynosを大きく上回ることが数値で示されていた。だが米国時間11月13日に、著名な業界評論家でありリーカーでもあるIceUniverseが、この議論に再び言及し、次期仕様に関して強い表現で「繰り返し述べるが、Galaxy S25シリーズは世界中ですべてSnapdragon 8 Eliteを採用し、Exynosは採用しない」と明言している。
謎に包まれたGalaxy S25のデザイン
サムスンが次期Galaxy Sスマートフォン向けにExynosチップセットのテストを行っていること自体は驚くべきことではない。しかし、発売が予想される2カ月前であるこの段階で、まだ最終決定が行われていないのは異例だ。もしIceUniverseの情報が正確であれば、このデザインはGalaxy S25+をベースにしているが、別のリリース向けに準備されている可能性もある。また、Galaxy Z Fold Special Editionのコンセプトを踏襲し、よりスリムなフォームファクターを持つGalaxy S25に関する議論も進んでいる。このモデルは、S25シリーズの主流モデルとしてではなく、特別な役割を持つモデルとして位置づけられる可能性がある。
この議論は、サムスンが1月中旬に開催する予定のGalaxy Unpackedイベントまで続く見込みだ。その場では、Galaxy Sシリーズの発表に加え、Galaxy AIを通じてサムスンのスマートフォンに搭載される次世代の生成AIの詳細も明らかになるだろう。
（forbes.com 原文）
