そんなオンライン詐欺に悪用された有名人をマカフィーが調査。米国においてSNSインフルエンサーを含む、悪意のあるディープフェイク詐欺や、消費者が気づかないうちにマルウェアをインストールしたり、データ、プライバシー、アイデンティティを危険にさらす詐欺に遭う可能性のある危険な検索結果で、最も頻繁に名前や肖像が利用されている有名人を特定し、そのトップ10を作成している。トップ10は以下の通りだ。
1位 スカーレット・ヨハンソン(俳優兼歌手)
広告や推薦文に無断で自身の名前と肖像を使用される。そのためか、AI生成コンテンツへの無断使用に反対する積極的な支持者。2位 カイリー・ジェンナー(インフルエンサー)
名前と肖像が無断でSNSのプレゼントキャンペーン詐欺、偽物のカイリー・コスメティック製品やウェブサイトに使用。3位 テイラー・スウィフト(歌手)
名前と肖像が無断で使用された歌手。有名人の推奨、チケット詐欺、商品プレゼント詐欺、さらには政治的推薦といったデマにも利用。4位 アニヤ・テイラー=ジョイ(俳優)
名前、およびソーシャルアカウントや肖像が無断でプレゼント詐欺に利用され、彼女のストリーミングシリーズに関する誤った情報も拡散。5位 トム・ハンクス(俳優)
名前と肖像が「奇跡の治療薬や驚異の薬」の宣伝に不正使用。6位 サブリナ・カーペンター(歌手)
名前と肖像が無断で偽のチケット詐欺に使用され、アダルト画像作成アプリの宣伝に彼女の肖像が使用される。7位 シドニー・スウィーニー(俳優)
暗号資産の詐欺に名前と肖像が使用される。8位 ブレイク・ライブリー(俳優)
ダイエットグミの詐欺に名前が使用される。9位 ジョニー・デップ(俳優)
プレゼントキャンペーン、暗号資産、資金調達などの詐欺に肖像が使用された。10位 アディソン・レイ(歌手兼俳優)
偽の推奨やプレゼントキャンペーン、暗号資産の詐欺に肖像が使用された。日本人でも知った有名人が多く含まれているが、こういった有名人の肖像やフェイク動画などがアクセスしたサイトにあると、やはり気になってクリックしてしまうはず。サイバー攻撃者たちはそこを狙っているので、クリックした先が安全・安心なコンテンツなのかどうかを見極める目が必由になってくる。
マカフィーでは、消費者がより安全にネットを利用するための推奨事項として、
1. 情報の出所を検証する
疑わしい主張だと感じたら、信頼できる出所を見つめて事実確認をする。2. 注意して使用する
無闇矢鱈に情報共有しない。情報が正しいと判断したら共有したりコメントしたりする。3. ディープフェイクを検知する
最近のAI技術は高度になっているが、それでも違和感があることがおおい。それを見抜ける力を持つ。4. 自分の判断力を活用する
冷静に立ち止まって、さまざまな情報を元に判断する。5. セキュリティソフトを活用する
危険なサイトはブロックされるので、アクセスせずに済む。単純に有名人・著名人が言っているから信頼できると思ってはいけない。フェイク動画だけでなく、話を盛ったり、都合よく切り抜かれたりと、人々の判断を狂わす仕掛けがなされている可能性もある。SNSなどで即反応してしまうのではなく、眉唾で物事を見る力が現代のネット社会で生きる術だろう。
出典:マカフィー「2024年オンラインで検索すると危険なセレブTOP10 」より