世界最大級のダイヤモンド発掘・販売企業であるDe Beers Group（デビアスグループ）は、同社が傘下に収めるLightboxブランドのラボグロウンダイヤモンドを値下げすることについて、数カ月におよぶ価格引き下げテストとラボグロウンダイヤモンド・ジュエリー業界を調査した結果によるものだと述べている。この新たな価格設定では、「I」および「J」グレードのカラーストーンが1カラットあたり500ドル（約7万8000円）、より無色に近い「G」および「H」グレードが1カラットあたり600ドル（約9万3000円）、そして最高級の「D」、「E」、「F」グレードの石は1カラットあたり1500ドル（約23万4000円）から900ドル（約14万円）へ値下げされる。
Lightboxが製造するダイヤモンドはすべて、カットのグレードが「Very Good」以上、クラリティ（傷や内包物）が「VS」以上であり、さらにカラーのグレードが「D」、「E」、「F」の石は最高評価の「Excellent」カットであることが保証される。
デビアス・ブランドのサンドリーヌ・コンセイエ最高経営責任者（CEO）は、この値下げの動きについて、ラボグロウンダイヤモンド製造コストの低下と、ラボグロウンダイヤモンドと天然ダイヤモンドの差異を反映したものであると語った。
「小売店における天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドの価格差は急速に拡がっており、両者が根本的に全く異なる製品であるという消費者の認識が加速しています」と、コンセイエは声明で述べている。「現在、Lightboxの最高品質の2カラットのラボグロウンダイヤモンドは、同等のサイズと品質の天然ダイヤモンドのわずか10％程度の価格で販売されています。この価格の進化は、宝飾品分野におけるラボグロウンダイヤモンドの重要な好機はファッションジュエリーにあり、低価格化がLightboxのブルーやピンクの石のように、楽しくてカラフルなイノベーションを可能にするという、私たちの長年の見解を立証するものです。ラボグロウンダイヤモンドは天然ダイヤモンドのような永続的な価値を持たないため、ジュエリーの消費者が別個の製品カテゴリーであると理解することが極めて重要であると、私たちは考えています」
