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2023.08.31

30人弱で売上35億円。奇抜なアイデアで社員を刺激するCOOの手腕とは

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太陽光発電投資売買プラットフォーム「SOLSEL」を展開するエレビスタは、2022年度、30人弱の少数精鋭で売上約35億円を達成。COOを務める芳川光太郎は、12年の創業から着実に成長を遂げる大きな理由を「個の可能性を最大化する自社のカルチャーにある」と話す。

「個」とは、当然のことながら社員1人ひとりのことをさしている。同社は異業種からの参画が多く、経歴もさまざま。そんな芳川も転職者のひとりだ。

芳川の話からエレビスタの強みと独自のカルチャーを紐といていこう。

他人に期待をしない男が迎えた転換期

「僕、いつもこのTシャツを着ているんですよ。これで撮影しても大丈夫ですか?」と満面の笑みを浮かべながら現われたのは、「働き方改革」と書かれたTシャツを着たエレビスタ COO 芳川光太郎(以下、芳川)。会社のイメージに影響するが問題ないかと尋ねると、「はい!大丈夫です!」と答えた。その屈託のない笑顔の奥には、揺るぎない自信が垣間見える。

表層的な明るさだけではない、一瞬にして人の心を掴むその笑顔は、まさに天性の才能だ。

ここで芳川の経歴を振り返ってみよう。

芳川は大学卒業後、Web広告の会社に入社し、金融広告のセールス担当として約6年勤務。その後、半年ほどフリーで活動し、知人の会社の立ち上げなどを手伝っていた。本人は「いわゆるフリーターでした」と笑うが、創業期の重要メンバーとして声がかかるほどの高い営業スキルを持っていたことは、容易に想像できる。

そんな芳川がエレビスタの創業者である石野拓弥(以下、石野)からスカウトを受けたのは、彼がいうフリーターの時期だった。

石野は大学在学中にWebマーケティング事業を柱とする会社を起業。3年後にさらなるステップアップを目指し退職、同業企業を経てエレビスタを設立した。芳川が入社したのはエレビスタが6期を迎えたころだった。

芳川と石野は互いに会社の取引先相手だったころからの知り合いで、石野はエレビスタを第二創業期として上場を目指すための戦力として、芳川をスカウトした。しかし芳川は、上場は時期尚早であることに気がつく。

「当時のエレビスタは、社員1人ひとりのスキルは高いものの、チームとしてのまとまりが弱かった。そこで、チームとして戦っていくための施策に対する最大権限をくださいと石野に掛け合いました」

芳川はもともと、事業目標の達成を勝ち負けと捉え、常に勝利を収めてきたトッププレイヤー体質の営業マン。他人に過度な期待をせず、己の力でチーム目標をクリアすればそれでよいと考えていた。だがフリーター時代、ある男との出会いにより、これまでの考え方が覆ったと話す。ITエンジニア・デザイナーの副業・転職サービスを行うoverflowのCEO 鈴木 裕斗だ。

「overflowの立ち上げ時に、鈴木さんが会社のカルチャーの重要性について熱心に話すのを聞いて、衝撃を受けました。個の力だけでは会社は成長しない。みんなが同じ方向を向けるミッションやビジョンを掲げ、チームとして取り組んでいくことが大切であることに気付かされました」

この経験から、芳川はエレビスタの組織改革に挑んでいくことになる。

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エレビスタ COO 芳川光太郎

組織崩壊の危機を迎えるも独自の戦略を貫く

芳川はまず全社員との面談を開始した。

「今後の方向性を説明し、現在社員1人ひとりがどの立ち位置にいるのかを伝えました。同じ方向を向いていないと感じるメンバーには、3ヶ月後または半年でマッチできるなら、一緒に会社を大きくしていこうと話しました」

残念ながら、新体制を受け入れられなかった社員は会社を去っていった。しかし、芳川の目は常に先を見据えていた。

新たなメンバーを募る際、芳川は「とんがりコーン採用」と名付けた手法に打って出る。これは学歴や国籍、経験などは一切問わず、秀でるものがひとつあれば採用するというものだ。

「レーダーチャートのようなグラフで、すべての項目が満遍なく高い水準の人が入社してくれるのは理想的。でも、ひとつだけなにかに飛び抜けている人が、10人、20人と集合体になれば、それは全方位で大きな丸になる。そのとき発揮できる力は何倍にも膨れ上がると思っています」

ユニークなネーミングは、エレビスタの行動指針や福利厚生の制度にも用いられている。

「サポート制度や福利厚生があったとしても、記憶に残らないと利用されない。そこで筋トレのジム費用サポートは『バキビスタ』、お菓子の無料提供には『無限チョコ』という名前をつけました。仕事で必要な書籍やセミナー参加費など、パフォーマンス向上につながる活動に対するサポートのネーミングは『二宮銀次郎制度』です」

また、社員が自分のセールスポイントを言語化する取り組みを「名刺仕事」と呼び、「OFFSEL爆誕ディレクター」「ほぼ腕10本分デザイナー」などのキャッチコピーを次々と生み出した。この取り組みは、自分の強みを他者に伝えることでコミュニケーションが活発化するだけでなく、物事の本質を捉え、端的に言語化するトレーニングにも紐づいている。

芳川はビジネスカルチャーとコミュニティカルチャーを大切にしていると話す。

ビジネスカルチャーは、とんがりのある人同士がリスペクトしあい、偶発的な多様性を大切にしながらも「方向×高さ(視座)×期間×本気度」を一致させること。一方、全社員が顔を突き合わせることで自然と交流が生まれる文化をコミュニティカルチャーと位置付けている。

「意図的に目指した多様性ではなく、偶発的な多様性に意味があると思っています。それを引き起こすためにもとんがりコーン採用は重要で、突き詰める能力が高い人が集まるからこそ結果を出す。そもそも、みんなで集まって語ったり盛り上がるのが好きな社員が多い。うちは、シンプルにいいやつがいる、というのが自慢です」

強みを尊重し合い、不得手な部分は得意な人が補う。こうした、ごく自然な人間関係が生まれる環境を、芳川は地道に構築していったのだ。

デジタルでカーボンニュートラルの実現を目指す

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メディア事業を主な軸としていたエレビスタが、再生可能エネルギー市場に乗り出したのは19年。太陽光発電所の売買仲介ポータルサイト「SOLSEL(ソルセル)」を買収し、物件の販売・契約をサポートする代理店モデルから、自ら発電所を買い取り、卸売、売買仲介、アフターフォローまでワンストップでサポートできる体制に変更し、事業を拡大している。

「石野は将来必ず再生エネルギーの時代が来るといっていましたが、当時の自分は勉強不足だったため、本当に大丈夫なのかと何度も確認をしました。しかし2年ほど経ったらカーボンニュートラルの時代が来た。これは石野のファインプレーですね」

現在エレビスタでは、保有する太陽光発電のデータを一元チェックできるサービス「まとめてソーラー」などを展開。23年12月には環境価値の調達代行「OFFSEL」をスタートさせた。これらの事業はすべて、会社のミッションである「デジタルで“もっとも”を作り、非合理を解決する。」につながっている。

「エレビスタは、カーボンニュートラルだけの会社でもなく、メディアの会社でもない。あくまで、Like サイバーエージェントや、Like DeNA、Like リクルートというコングロマリット的なインターネットプロダクト企業であり続けたいと思っています。そのためには未開拓の事業にも注目していきたい。新しい課題にチャレンジし続けられるフットワークの軽い企業であり続けたいと思っています」

エレビスタで活躍できる人材について尋ねると「前ノメラー、ですね」と笑った。

「主体的に動ける、自分で仕事を作っていける人。そういう人たちと一緒に事業をどんどん拡大していきたいし、常にアップデートしていきたいです」

さらに、今後は海外も視野に入れた事業を目指していきたいと語る。

「日本人1.3億人だけでなく、世界の70億人を相手にする方がインパクトもあるし成長できる。一度外に出たらなんとかなる気がするし、失敗したら全力で戻ればいい。会社に勢いがあるいまこそ、いろんなことに挑戦していきたいと思っています」

芳川の代名詞ともいえる笑顔には、素直さ、実直さと同時に強さが滲んでいる。彼を信頼する石野のもとで、同じ方向を目指すメンバーとともに、芳川は新たなチャレンジを続けていく。それがカタチとなる日が来るのが、いまから楽しみだ。

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Promoted by エレビスタ | text by Rikako Ishizawa | photographs by Daichi Saito | edit by CRAING

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