当たり前のことかもしれないが、自動車マーケットプレイスのiSeeCars.comが実施した調査によれば、EV（電気自動車）が1回の充電で航続できる距離と、実際の走行距離には相関関係があることが判明した。平均的なEVは、従来型の自動車より45％高額だが、上記のサイトには走行距離は29％少ないというデータが出されている。まだ限定的な航続距離と公共の充電設備の貧弱な状況による、いわゆる「航続距離不安」がここでの明らかな問題点だ。
iSeeCarsのエグゼクティブ・アナリストであるカール・ブラウアーは「航続距離不安は、人里離れた場所で立ち往生することよりも、電気自動車の『燃料補給』プロセスに関係しています」と説明する。「ガソリン車であれば、どこへ行くにせよ、給油の選択肢はいくらでもあり、そのプロセスには5から10分しかかからない。EVが同等のコストでそのレベルの便利さを提供するまでは、使用量や市場の需要において明らかな不利があるでしょう」
同サイトでは、2020年モデルの86万台以上の車両を調査し、3年落ちの平均的なEVの年間走行距離が9059マイル（約1万4600km）であるのに対し、一般的な内燃機関車は1万2758マイル（約2万500km）であると報告している。
調査者たちは、EVがガソリン車と同等の走行距離を達成するには、航続距離が440マイル（約708km）必要であると結論づけた。これは平均的なEVモデルの航続距離よりも161マイル（約259km）多い。これは、2023年ではわずか1モデル（ルーシッド・エア）だけが達成できる高い閾値だが、EVでは航続距離のわずかな違いでも違いを生み出す。調査結果では、EVの航続距離が1マイル（約1.6km）伸びるごとに、年間23マイル（約37km）走行距離が伸びる傾向があることがわかった。
