「ツイッターのDMは政府に筒抜け」マスクがTV番組で暴露

FOXニュースの看板キャスター、タッカー・カールソンが公開した番組の予告動画で、イーロン・マスクは、米国政府がツイッターのダイレクトメッセージ（DM）を含む、すべての会話にアクセスしていたと述べている。

この動画は米東部時間の17日夜にFOXニュースで放送されるインタビューの一部だとされている。

「私は、さまざまな政府機関が事実上、ツイッターで起こっていることのすべてに完全にアクセスできる状態にあることを知りとても驚いた。私はそのことを知らなかった」と、マスクはその動画の中で述べている。

「そこには、人々のDMも含まれているのでしょうか？」とカールソンは尋ねた。するとマスクは「ああ、そうです」と答えている。

マスクの発言が事実だとすると、次のような疑問が浮上する。

1. マスクが言っているのは、裁判所の命令に基づいて政府がデータにアクセスすることなのだろうか？　連邦捜査局（FBI）が、これまで他のテクノロジー企業にデータの開示を求めたように。

2. 彼がいう、政府によるツイッターのDMへのアクセスが、裁判所の命令に基づかないものだとしたら、それはどのように行われたのだろう？　政府は常にすべてのユーザーのメッセージを監視していたのだろうか？　この監視にはどんな仕組みが使われていたのか？

3. これはマスクやツイッターの社員がDMにアクセスできるということなのだろうか？　だとしたら、ユーザーのプライバシーを守るために、どのような保護が行われているのだろう？

4. マスクは以前、DMの暗号化を計画していると話していたが、それを実装する予定はあるのか？

マスクが関わっている以上、こうした疑問が生じるのは自然なことだ。先日は、米国の上院議員2人が、マスクが経営するテスラに対して、顧客のプライバシーがどのように保護されているのか、あるいは保護されていないのかについての情報を求める書簡を送った。この書簡は、テスラの従業員が、テスラの車載カメラで撮影された顧客の動画を盗み見していると報じられたことを受けて、出されていた。

これらの重要な疑問の答えを知るためには、米東部時間17日20時（日本時間18日9時）のFOXニュースの番組を見るしかない。ツイッターがDMのプライバシーをどのように扱っているのか、マスクが他に何をいうのかが非常に気になるところだ。

（forbes.com 原文）