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2023.02.25 16:00

ビジネスパーソンこそ重要視すべき歯の健康 口腔ケアの習慣化で世界は笑顔になる

欧米と比べ、日本では歯の健康が軽視されている。そんな状況を変えようとしているのがシャリオンだ。代表取締役の角田哲平にビジネスモデルやビジョンについて話を聞いた。


口腔ケアを気軽に

「アメリカではさまざまな場所でホワイトニングの商材が売られ、オーラルケアは当たり前の概念になっています。一方、日本では歯科医院に行かなければできず、ハードルが高い」

シャリオン代表取締役の角田哲平は、そうした現状を変えたいと考えていた。そんなときに知ったのが、誰でも手軽にホワイトニングができるサービスの存在だった。

「これまで歯医者でしかできなかったホワイトニングが、誰もが生活動線のなかでできるものになれば、それをきっかけとしてオーラルケアの重要性も世の中に認識されるようになると思い、起業しました」

製品は、1畳ほどの広さがあれば設置できる。デッドスペースの有効活用を狙い、美容院やエステなどで設置を進めている。ユーザーはセルフサービスで利用することも可能で、店舗からすると、低コストでプラスアルファの収益を得ることができる。そうした手軽さも手伝って、加盟店は約7,000店舗にまで増えている。口腔ケアは、歯周病予防の観点からも重要だ。

「汚れの蓄積が歯周病を引き起こしますが、歯周病は、糖尿病や認知症などさまざまな病気の一因になるともいわれています。オーラルケアを習慣化することで、それらのリスクを減らすことができるのです」

口腔の健康は全身の健康に大きく影響を及ぼす。やはり日頃の予防が非常に大切。角田は次のサービスも構想している。

「医療系の企業と提携して歯周病などに関するサービスを展開したいと考えています。ユーザーの方に、日ごろから歯の健康を意識していただきたいのです」

シャリオンでは、口腔ケアを呼びかけるための啓蒙活動も行っている。歯科医などと、子どもたちに歯の磨き方を教える講習を開いているのだ。また、アジアやアフリカ地域の発展途上国には歯ブラシや歯磨き粉などの寄贈も行っている。


歯によって第一印象が変わる

歯の健康は、ビジネスパーソンにとっても欠かせない。特に欧米では重要視されていると角田は強調する。

「歯が汚いと、自己管理ができていないとみなされます。自分の管理もできないのに、人や会社の管理ができるのかという、信用にもかかわるのです。歯によって人の第一印象は変わるので、ビジネスパーソンこそ歯をきれいにするべきです」

一方、アジアは状況が異なるという。「アジアのいろいろな国を回りましたが、歯に対する意識がまだまだ低い。アジアには、日本のサービスは品質が高いというイメージが強いので、私たちにとってチャンスだと思っています」

シャリオンは、2020年に中国・北京に現地法人を設立。中国にとどまらず、アジアを中心に海外展開に注力している。

「歯がきれいになると、笑顔が増えます。歯をきれいにすることによって健康を維持できるだけでなく、コミュニケーションの質が変わる。それを日本だけでなく、世界に広げていきたいのです」

シャリオン
https://charion.co.jp


角田哲平◎シャリオン代表取締役。福岡県出身。大学卒業後、福岡の総合商社に入社。上京し東京本社上場企業を経て、2015年シャリオンを設立。著書に『獅子奮迅次世代ビジネスのイノベーター』(幻冬舎)がある。アジア注目企業100社にも選出される。

Promoted by シャリオン / text by Fumihiko Ohashi / photographs by Shuji Goto / edit by Akio Takashiro