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2022.12.23

【寄稿】APUのスクール・オブ・マネジメントが「世界トップレベルのビジネススクール」と評価される理由

世界を舞台に活躍できる人材を育成する──。

そんな「立命館アジア太平洋大学」(Ritsumeikan Asia Pacific University、以下APU)のミッションを最もわかりやすい形で体現しているのが、同大学のビジネススクールである、スクール・オブ・マネジメント、国際経営学部・経営管理研究科(School of Management、学部と大学院総称以下、SOM)だろう。

SOMでは、世界のトップビジネススクールの国際認証であるAACSB(Association to Advance Collegiate Schools of Business)と、大学院レベルのマネジメント教育の国際的な認証評価機関であるAMBA(Association of MBAs)の2つの認証を取得している

これはSOMの学生が世界トップレベルのビジネス教育を受けているという事実に加えて、海外の認証大学への交換留学など、広い世界を知るチャンスに恵まれていることも示している。

また、21年5月からはPRME(Principles for Responsible Management Education:責任ある経営教育のための原則)のコミュニティに参加している。これは日本国内ではまだAPUをのぞくと2校しか参加していない。

このような世界に通用するビジネス教育を提供してきたSOMが来春、学部教育に新たな専攻分野を開設する。それが、アントレプレナーシップとオペーレーションマネジメントである。起業家精神とイノベーションの仕組みを学ぶことによって、世界を変えていく力を身につけることを目的としているという。

進化を続けるSOMの学部長・研究科長を務めるアルカンタラ ライラーニ ライネサ(ALCANTARA Lailani L)教授に、「世界を舞台に活躍できる人材」を生み出し続けられる強みを聞いた。


学部レベルの教育で「国際経営学部(以下、APM)」をもつ大学は世に多く存在している。しかし、そのような“一般的な国際経営学部”にはないAPMならではの強みがある、とアルカンタラ教授は言う。

「APUのビジネススクールSOMは、AACSBとAMBAという2つの国際認証を取得しています。これは世界トップレベルのビジネススクールだと認められているわけですが、それよりも学生側の大きなメリットとしては、国際基準を満たした最新のビジネス教育を受けることができるということでです。学部レベルの教育を修了したAPMの学生たちが卒業後、即戦力として海外で活躍しているのはこれがひとつの理由です」

そこに加えて、実は国際認証というものにはもうひとつ大きなメリットがあるという。このような認証は取得するということに価値があると考えがちだが、実は「取得後」の方が得られるものは多い。

「これらの国際認証は取得したら終わりというものではなく、定期的にカリキュラムなどをチェックする仕組みがあります。それを受けて私たちもより良いものへと改善していく。つまり、国際認証によってSOMの学びというのはいつもアップデートされていくのです」

そんなSOMの「進化」を象徴するのが、来春から学部教育を担うAPMで開設される、アントレプレナーシップとオペーレーションマネジメントという2つの専攻コースだ。「世界を変える人材を育成する」というAPUのミッションと世界の潮流にのっとって今回、起業家精神と、イノベーションのスキルを身につけられるような教育コースをつくったという。

もちろん、これまでのカリキュラムも国際水準を満たしたユニークなものばかりだ。例えば、4回生になると「キャップストーン」という必修科目がある。これはさまざまな企業の人間を講師として招いて、その企業が抱える経営課題などをプレゼンしてもらい、学生たちがチームを組んでその課題の解決策を考えるというものだ。ビジネスの最前線にいる企業の現実の課題と向き合うという経験が、学生たちにとってかけがえのない経験になることは言うまでもない。

「このキャップストーンは企業側からもご好評をいただいており、何度も経営課題を提供してくれている企業もあります。APMにはさまざまな国の学生がいますので、多様な意見、日本人では得られない視点などが得られてありがたい、などと感謝されることもあります」

また、アルカンタラ教授が授業に取り入れているのは、「プラクティス・アンド・ロールプレイ」というユニークな手法だ。例えば、組織内に問題があったと仮定して解決方法を考えるという課題があった場合、その発表をする際に、学生たちがチームを組んで自分たちで企画・撮影・編集を行なった映像を用いるのだという。

「これには3つの狙いがあります。まず、映像をつくることによってより深い理解を得られます。次に、国もバックグラウンドも異なる学生同士でどう効果的に、解決策を導き出すことができるのかということも学べます。そして最後に、動画として残すために彼ら自身が演じるロールプレイによって、イノベーションのプロセスがどうもたらされるのか考えることもできます」



ユニークなのは授業だけではない。正規のプログラム以外の課外活動としてビジネスインターンシップ、プロジェクト開発、留学、インターンシップなどがあるのだが、特筆すべきは、ビジネスケースコンペティションだ。世界中の金融業界が注目するCFA協会リサーチ・チャレンジのほか、APUの学生たち主催して、世界のビジネススクールから優秀な学生らが参加するAPUグローバルビジネスケースチャレンジ(GBCC)というものがあるのだ。

「このほかにも、APMの学生はさまざまな国際的なビジネスのネットワークにもアクセスすることができます。しかも、学部生でこのような経験ができるというのは、他大学にはないところではないでしょうか」

では、このように常に「世界」とつながることを意識した環境の中で、国際水準に沿ったビジネス教育を受けた学生たちは卒業後、どんな道を歩んでいくのか。アルカンタラ教授がこれまで送り出してきた教え子のキャリアはかなり多様性に富んでいるという。

「世界的なグローバル企業に働く者もいれば、自ら会社をつくって新しいビジネスを始める者もいます。また、問題解決の能力が高いのでビジネスコンサルタントになる者も少なくありません。あと多いのは、海外の人材会社ですね。これはやはりさまざまな国からきた学生たちと4年間コミュニケーションを取っているので対人スキルが非常に優れているからでしょう」

そして彼らに共通しているのは、自分たちが飛び込んでそれぞれの「世界」を変えるために奮闘をしていることだ、とアルカンタラ教授は強調する。

「これまで国内市場だけをターゲットにしてきた日本の企業が、世界展開を目指して社内のグローバル化を進めるためにAPMの学生を受け入れるということもあります。また、イスラム法上食べることが認められるハラルフードの普及を進めるために自ら社員食堂にハラルメニュー展開を提案し、ハラルレストランを社内に作った卒業生もいます。APMで学んだ問題解決能力をつかって、それぞれのフィールドで世界を変えようとしているのです」

APUのミッションである「世界を変える人材を育成する」ということを、APMではビジネスの力で実現しているというわけだ。アルカンタラ教授は、APMを目指す若者にはぜひそのようなマインドセットをもってもらいたいという。

「今、世界は環境や社会などさまざまな問題を抱えていますが、政府や社会運動などだけに頼っていればいいというものではなく、ビジネスを除外してはいけません。むしろ、ビジネスが積極的に社会課題の解決を担う役割を果たすべきだと私たちは考えています」

そのように語るアルカンタラ教授は「イノベーション」について研究をしている。世界の先進的なイノベーション事例を検証していくと、「多様性」と「インクルージョン」が必要不可欠だということがわかるという。つまり、社会にイノベーションを生み出すためには、内部に多種多様なアイディアが存在していて、それらをつないでいくという発想が必要なのだ。

「これはまさしくAPUの姿ではないでしょうか。さまざまな国、さまざまな文化を持つ学生や教員が集まって、コミュニケーションをしながら協力をして、課題解決に取り組んでいく。つまり、APUはイノベーションのスキルをつくるプラットフォームになっているのです」

日本企業がイノベーションを生み出す力が低下していると言われて久しい。国際社会から見ると、日本企業はまだまだ多様性という点では十分ではないという指摘もある。

日本を変えていく、新しいイノベーションの動きは、APMで学んだ若者たちからつくられていくのかもしれない。



アルカンタラ ライラーニ ライネサ(ALCANTARA Lailani L)◎フィリピン出身。筑波大学大学院卒業後、2010年から大分県別府市にある立命館アジア太平洋大学(学長:出口治明、略称APU)で助教として教鞭をとり始め、2018年から1年間、米国コーネル大学の客員教授を経て、2019年に同大教授、インクルーシブ・リーダーシップ・センター(Center for Inclusive Leadership Director)のセンター長に就任。専門は経営学。組織行動論、人材マネジメント、組織行動、グローバル・マネジメントなどの科目を担当。2021年4月よりAPUのスクール・オブ・マネジメント初の女性学部長・研究科長に就任、現職。学生、教職員からの信頼も厚く、人気がある教員の一人。

立命館アジア太平洋大学
https://www.apu.ac.jp/home/newapu/

Promoted by 立命館アジア太平洋大学 / text by Masaki Kubota

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