デジタルファッションの熱狂者たち
バーチャルファッションを楽しむ人たちは、3つのグループに分けられる。
第1のグループは、インフルエンサー、ジャーナリスト、デザイナー、エクスペリメンター、そして何か新しいことを試したい人など、「熱狂者たち」だ。
第2のグループは、熱心な消費者たち。とりわけオンラインゲームのファンにとって、デジタルファッションは自分のアバターを改良するツールのひとつだ。
第3のグループは、デジタルリアリティをすでに生活の重要な鍵として取り入れている人びと、別名「未来を買う人」だ。NFTアートについて勉強し、多くはZoomに常駐しているような人たちだ。
いずれにせよ彼らにとって、デジタルファッションは未来のことではなくて、すでに当たり前のものなのだ。
「ニッチ」から「レッドオーシャン」へ
ゲームやNFTマーケットプレイスは、デジタルアパレルの売上げが活発に伸びているニッチ領域だ。「YuMopeu」、「Platform OFD」、「Sports.ru」は、早ければ2021年の上半期にはオンラインゲーム内でのアイテム購入数は40％増になると分析していた。Adroit Market Research社は、ゲーム業界におけるバーチャルグッズ市場は、2025年までに1897億6000万ドル（約26兆4000億円）に上るだろうと予測している。
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NFTコレクション、ドルチェ&ガッバーナも9億円弱で販売
現在は、ブロックチェーン技術とNFTによって、どんなバーチャルアイテムでもメタバースの世界で所有、使用可能なデジタル資産に変えることができる。
Decentralandのクリエイティブディレクター、サム・ハミルトン氏によれば、ファッションはメタユニバースで次にヒットする分野だという。
Decentralandの2021年上半期におけるデジタルアパレルの取引高は75万ドル（約1億430万円）だったが、なんと同年11月、Decentraland上で、バーチャル不動産が240万ドル（約3億3400万円）という高値で販売されたことも、その根拠といえるかもしれない。
デジタルドレスを作り、NFTマーケットプレイスで販売し、安定した収入を得ることはすでに可能だ。著名ブランドのドルチェ&ガッバーナは、NFTコレクションを630万ドル（約8億7600万円）で販売する。プラットフォームのArtisantによれば、デザイナーはNFT製品で1カ月あたり平均1000～2000ドルを稼ぐ。ビジネスインサイダーの予想では、NFT市場は2030年までに2400億ドル（約33兆3900億円）に達するという。
