戦国動画サービスへ秘策
NTTドコモはキャリアの強みを生かしたサービスを紹介していた。先日のラグビーで実証実験を行った5Gをつかったリアルタイム映像だ。
多視点の映像を高精細で提供し、目の前のリアルなプレーをあますことなく堪能できるものだ。まだ試験機を使った実証実験段階だが、スマホメーカー各社の5G対応が大きな鍵となる。
また、2020年1月から始まった、「MARKERS」が大化けするかもしれない。このサービスは閉じたグループが対象で、仲間や組織の中で、動画を主役にインタラクションするというコンセプトだ。
SNSライクな見た目で操作感のハードルは低い。撮った動画をそのままサーバへアップ。撮影者が好きな位置でマーカーをポチポチと打ち加え、キーワード化。グループ内の人たちはキーワードをタップすれば動画はそのシーンへ遷移する。例えばシュートシーンのマーカーではコメント欄が盛り上がるはずだ。
使用シーンをモニターする画面では、軽快に動く様子が印象的だった。動画直下の丸形のアイコンは別方向で撮った仲間の動画。いつでもアクセスできる。擬似360度バーチャル動画だ。
スポーツビジネス産業展では、他にも、MLBの数チームが導入する「マーカーを必要としないモーションキャプチャ」の企業や、NBAなどで導入実績のある「会場設置のスペシャリスト企業」など、足を止めて話を聞きたくなる企業が多く出展している。決して規模の大きな展示会ではないが、多種多様な提案が興味深いものだった。