個人のヘルスケアから企業のウェルネス経営まで、健康意識こそが持続可能な未来を描く。その事実を広くアナウンスするためにロールモデルとなる人・企業が表彰された。
いま、ウェルネスが注目される理由持続可能な社会・経済を実現するために、求められるウェルネス経営。健康はいまや個人だけの問題ではなく、社会全体で取り組むべき課題となった。
そうした社会的背景のなか、予防ヘルスケア×AIテクノロジー(人工知能)に特化したヘルステックベンチャーFiNC Technologiesがその認知を大きく加速するために開催しているのが、「WELLNESS AWARD OF THE YEAR」だ。今年で3回目となる授賞式が、6月24日に都内で華やかに執り行われた。
挨拶に登壇した同社代表取締役CEOの溝口勇児は語る。
「一生に一度のかけがえのない人生の成功をサポートするために設立したFiNC Technologies。その成功のために欠かせないのが心と体の健康=ウェルネスです。現代ほど、心と体の健康が注目を浴びた時代があったでしょうか。過重労働、過労死、うつ病、高齢化社会などの問題は、すべて心と体の問題と切り離して考えることはできません。だから私たちは健康を体現する人・企業にスポットライトを当てるのです。ウェルネスの大切さをひとりでも多くの方に知ってもらうために」
続いて、各界識者11名の厳正な審査のもとに選ばれた、受賞者が発表された。本年度は、アスリート部門とプロフェッショナル部門に分けた2つの特別賞を含む7部門において、心身ともにロールモデルとなりうる健康意識の高い個人や、従業員の健康までサポートする企業などを選出。それぞれにトロフィーの授与が行われた。
WELLNESS AWARD OF THE YEAR とは心身ともに健康な方、健康を支援している企業、自治体をロールモデルとして表彰することで、人々が健康でいることの重要性を発信することを目的としている。
https://wellnessawardoftheyear.com審査員(※50音順)
Catalys Pacific, LLC, Founder & Managing Partner スリングスビー BT/ 品川女子学院 理事長 漆紫穂子/シンクタンク・ソフィアバンク 代表藤沢久美/内閣官房参与、内閣官房東京オリンピック・パラリンピック推進本部事務局長、早稲田大学大学院 スポーツ科学研究科教授 平田竹男/日経デジタルヘルス 編集長 河合基伸/日本赤十字社 社長 近衞忠煇/ネスレ日本 代表取締役社長兼CEO 高岡浩三/ハーバード大学医学部客員教授 根来秀行/ボストンコンサルティンググループ シニア・アドバイザー 御立尚資/リンクタイズ 代表取締役会長兼Forbes JAPAN編集長 高野 真/ロート製薬 取締役副社長 海外事業・技術担当兼チーフヘルスオフィサー ジュネジャ・レカ・ラジュ
選考方法審査員による書類審査と一般投票による集計結果をもとに総合的に判断して決定。特別賞は主催者側の協議により決定した。
2019年度の受賞者授賞式では、主催者であるFiNC Technologiesの代表取締役CEO 溝口勇児、アワードをサポートしたForbes JAPANの編集長 高野真をはじめ、審査員を務めた品川女子学院理事長 漆紫穂子、内閣官房参与 平田竹男、ハーバード大学医学部客員教授 根来秀行らがプレゼンターとなり、受賞者へトロフィーを手渡した。大きな拍手とともに迎えられた受賞者の顔ぶれは、モデルからがん研究者、動画クリエイターまで非常に幅広い分野からの選出となった。
個人健康部門SHIHO モデル
トップモデルにしてファッションアイコンのSHIHO。近年のヨガ本/写真集のリリース、講師としての活躍でヨガブームの火付け役となったことから、受賞が決定した。
「モデルを25年続けてきました。もっとも困難だったのは、健康と体形の維持。ヨガや瞑想を取り入れることで、ハッピー、ヘルシー、ハーモニーの実現を心がけています」
経営者部門藤倉 尚 ユニバーサル ミュージック社長兼最高経営責任者(CEO)
深夜勤務・長時間労働が多かった従来の音楽業界の常識を、自らのライフスタイルとともに改革。勤務時間を業務に合わせて社員が各自で調整できるようにするなど、社員のヘルスケアをインフラから支えたことも評価され、受賞となった。
「心身ともに健康で過ごすことが仕事にもよい影響を与えます」
個人サポート部門浜本 隆二 国立研究開発法人国立がん研究センター研究所がん分子修飾制御学分野長
長年がん研究に取り組み続け、ヒトがん発症に関わるヒストン修飾異常の解析で世界に先駆ける成果を残し、近年はAIのがん医療への応用に関して精力的に取り組んでいる功績などが認められ、受賞となった。
「国民の皆様に最適ながん医療が提供できるように、引き続き全身全霊でがん研究に邁進します」
健康サポート企業部門 LAVA International(登壇者:取締役 名波花子)
全国420店舗以上を展開するヨガスタジオLAVAを運営するLAVA International。ヨガを通して多くの人々の心と“カラダ”を 幸せにしていることに加え、「ヨガまるプロジェクト」では就学前児童を抱えるママに対して、児童館で無料クラスを開催するなどのチャリティーを行っていることから受賞となった。
ウェルネス経営企業部門資生堂(登壇者:グローバル広報部部長 安野裕美)
「ビューティーイノベーションでよりよい世界を」を企業理念とし、健康管理基本方針を定め、社員を支援していることが評価された。登壇した安野裕美は語る。
「美しさでイノベーションを起こすためには社員の活躍が不可欠です。働き方、職場環境改善だけでなく社員の美しい生活習慣づくりにも取り組んでいます」
特別賞(プロフェッショナル部門)水溜りボンド カンタ 動画クリエイター
二人組動画クリエイター「水溜りボンド」の一員として、4年間毎日動画をアップ。その数は1600本を超える。トレーニングを欠かさず、2017年には「東京国際マラソン」を完走。視聴者の健康意識を高めるために尽力したとして、受賞となった。
「毎日5時間パソコンの前に座るためには、健康と体力が不可欠です。僕が倒れることなんて、視聴者の誰も求めていませんからね」
特別賞(アスリート部門)AYA トレーナー
カリフォルニア発祥のトレーニング「クロスフィット」のカリスマトレーナーAYA。妥協を許さないパワフルな指導で数多くの人々の健康をサポートした功績が認められて、今回の受賞となった。
「いま私は“日本総フィットネス化計画”でヘルシーな日本をつくろうとしているところなので、今回の受賞は、たいへん励みになります」
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