Forbes BrandVoice!! とは BrandVoiceは、企業や団体のコンテンツマーケティングを行うForbes JAPANの企画広告です。

2019.02.24 11:00

世界に発信するだけではない。ジャパンタイムズは、日本人にとっても重要な情報源である──会長に理念を聞く

ジャパンタイムズ 会長 末松弥奈子氏

ジャパンタイムズ 会長 末松弥奈子氏

故郷広島の魅力を多彩な事業を通じて世界に発信する末松弥奈子氏。彼女が手がける英字新聞と全寮制小学校には共通する理念があった。


1897年創刊の英字新聞が日本に存在すると聞くと、驚く読者もいるかもしれない。創刊120周年という節目に当たる2017年、『ジャパンタイムズ』会長に就任したのが、広島県出身の実業家、末松弥奈子氏である。
 
明治初期、実は複数の英字新聞が横浜・神戸といった港町に存在した。だが、それらはどれも外国資本による経営で、日本の実情を伝えるための新聞ではなかった。

「日本が海外に発信するべきことを正しく伝えるという目的をもって、日本人がオーナーになった最初の英字新聞が『ジャパンタイムズ』だったのです。明治、大正、昭和、平成、そして次の年号が始まるといういまも、同じ役割を果たしているということに大きな驚きと責任を感じています」
 
末松氏はかつて、ある国際経済会議に参加した際、日本の企業に対してある種の「歯がゆさ」を感じたという。

「CSRやCSV、SDGsやESGに繋がる活動について、海外企業は大げさなほどにアピールをする。しかし日本企業は三方よしの哲学のもとにそれを実行していながら、善行は人様の前で話さないという美徳のゆえに、正当な評価を得られてこなかったのです」
 
自分たちの行いを正しく人に知ってもらうためには、発信が重要となる。だが相手が国内の人間であればまだしも、特に海外の人たちに対しては、よほど積極的にアピールしなければその情報は届かない。

「そのような情報発信のギャップを埋める手段として、『ジャパンタイムズ』が存在したのだと気づいたのです。人生を変える大きな出会いだと思いました」
 
同紙の担う役割は大きい。長い歴史を通じて培ってきた信頼を基に、政治や経済だけでなく日本の文化や魅力についても、英語という国際語で伝えることができるからだ。

「各国の大使館を筆頭に、外資系企業のトップの方々が長く愛読してくれている新聞ですから、まずは彼らに役立つ情報をしっかり伝えていかなければと考えます」


 
それまでIT企業で活躍してきた末松氏は、インターネットが普及し始めた頃にビジネスの世界に入り、インターネットとともに育った。だからこそ、Web上にはびこるフェイクニュースやステルスマーケティングについて、ことさら問題視している。

「どれだけ多くの人がどれだけの工程を踏みながら新聞をつくってきたのかということに改めて触れ、情報の信頼性や正確さの価値を再認識しました。そしてWebを活用すれば、確かなコンテンツをより広く発信することができる。『ジャパンタイムズ』が守ってきた信頼性をコアバリューとし、さらにデジタルの世界での可能性に挑戦します」
 
とはいえ、日本人でこの英字新聞を読んだことのある人はそう多くないだろう。だが、外国人の間で厚い信頼のもとに読まれているこの新聞は、我々日本人にとっても重要な情報源となると末松氏は語る。

「BBCやCNNなど、『ジャパンタイムズ』の情報を速報ニュースで引用する海外メディアが多くありますが、そのことを知る日本人は少ない。そこに何が書かれているのかに、我々はもっと注意を払うべきです」


メディアの電子化が進む中、紙媒体が持つ役割はいまだ大きい。海外の報道機関や在日大使館職員からも信頼が厚い『ジャパンタイムズ』はWebとの連携を図る。

世の中のスピードが日増しに速くなっていると語る末松氏。インターネットに乗せて、個人レベルで発信できる時代だからこそ、確かな情報の価値が増してきているという。『ジャパンタイムズ』が継承してきたその価値を、次世代に手渡す責任は重い。末松氏はまた、新聞事業とは別に、故郷広島にボーディングスクールを立ち上げる。親許を離れた小学生たちが、全寮制の共同生活の中で学ぶ。そこでは外国籍の子どもたちとの交流などを通じて、活きた英語を体得することができる。
 
末松氏は、自身も子どもをスイスのボーディングスクールに留学させ、その存在意義を身を以て学んだという。子育ては、誰もが未経験で始めるからこそ、自身の体験の記憶に頼ってしまいがちだ。しかし、時代も環境も異なる世界に生きる子どもたちにそれを押し付けることは、親のエゴにもなりかねない。だからこそ、教育のプロの手に委ねることは親子双方に意義があるという。
 
子どもたちの可能性を伸ばす手伝いを、広島の自然豊かで安心できる環境のもとでしたいというのが、末松氏の願いだ。

「日本の良さを理解したうえで、海外で活躍できる人材を育てたい。実際、お受験などやっている場合ではないのです。子どものうちに学ぶべきことは、例えば農園や動物の世話など、教科書に書いてあること以外にたくさんあります。デジタル時代のいま、人智を超えた自然と触れ合う体験こそが、のちの宝となるはず。まずは体づくりや心づくりにしっかり取り組みたいと考えます」

『ジャパンタイムズ』のCSVとして取り組むSatoyama推進コンソーシアムも、地域の資源を地元の人たちが持続可能な形で育て、それを世界に発信するという、末松氏の理念が通底した活動だ。自身も自然豊かな広島で育ったからこそ、日本の美しい風土を大切にして、その魅力を海外の人にも知ってもらいたいという想いが生まれたのだろう。


ジャパンタイムズSatoyama推進コンソーシアムは、「地域にある資源、知恵を活かし、そこから新しい価値を生み出す」という活動を広く内外に発信している。

「日本人的な物の考え方は、決して言われているようにネガティブなものだけではない。三方よしの哲学も含め、もっと世界の人に知ってほしい」と語る末松氏。『ジャパンタイムズ』は、そうした日本の文化・思想を発信し、理解を得るための手立てとなるだろう。

「海外から日本がどう見られているのかだけでなく、その前に我々がどう発信しなければならないのかということにも、もう少し目を向けていただきたいと思います。『ジャパンタイムズ』によって日本の理解が深まり、国際交流が進む未来を願っています」


末松弥奈子◎広島県生まれ。インターネット関連ビジネスで起業し、ウェブサイト制作やオンラインマーケティングに携わる。ネットPR事業を行う株式会社ニューズ・ツー・ユーを2001年に設立。17年に『ジャパンタイムズ』の代表取締役会長・発行人に就任。広島に全寮制小学校を設立し、20年の開校を目指す。


役に立つ本物の英語を提供



『ジャパンタイムズ』が手がける新たな切り口の学習紙。ニュースの多読という学習法から、英語学習の可能性を探る編集主幹に話を聞いた。

「いまこそ、ビジネスパーソンに本物の英語を届ける必要がある」と語るのは水野博泰氏。2017年に取締役編集主幹として『ジャパンタイムズ』に参画した氏は、60年以上にわたって幅広い層に親しまれてきた英語学習紙『ST』を読み、面白いビジネスチャレンジになり得る可能性を見出したと振り返る。

「いまのビジネス社会は、グローバルで活躍できないと生き残れない時代になってきています。日々仕事で英語を使わなければならない方々にこそ、この媒体を届けたいと思いました。『ジャパンタイムズ』のノウハウを活用すれば、本物の英語を効率よく学んでもらうことができるはずと考えたのです」
 
新会長の末松氏も、英語学習紙『ST』の強化に乗り気で、大幅なリニューアルに向けて舵を切ることとなった。

「新しい媒体名『Alpha』には、“はじめの一歩”という意味が込められています。そこには、読者がワンステップ上へと成長する一助になりたいという想い、そして夜空で最も明るく輝くアルファ星のように、人生を一層明るく輝かせてほしいという願いを込めました」
 
長い歴史の中で培われてきた定評あるコンテンツはそのままに、ビジネスパーソン向けの内容を一層増やしたというコンテンツ再編成。具体的にはどう変わったのだろうか?

「職場ですぐに使えるように、職業でよくある題材を取り上げ、具体的なエピソードから学べるコンテンツを投入しています。さらにバックページには、英語を身に付けて飛躍した、読者の手本となるような方々のストーリーが読めるインタビュー欄を設けました。英語を学びながら、将来なりたい自分を展望することができる、一石二鳥の仕組みです」
 
自身の経験からも、英語学習に必要なのは、何よりも量だと断言する水野氏。しかし、日本人は外国人に比べ、圧倒的に英語に触れる量と機会が少ないという。

「我々が提唱するのは多読というスタイルです。ひとつの参考書を繰り返し読み込むストック型とは一線を画す、生きたニュースを題材としたフロー型の学習法です。量に触れる、そして続けることが何よりも大切です」

『Alpha』には、読者が挫折せずに学び続けられるよう、モチベーションを維持するための工夫も凝らされている。それは、新たに2面に追加された目次にあった。

「全コンテンツを初級、中級、上級と3つの英語レベルに分類・明記し、レベルに応じた学習ができるようにしました。だから無理に全部読もうとせず、まずは自分のレベルにあった記事から始められます。さらに、その横には編集長からのメッセージを毎回添え、学び続ける動機づけとしています」


『The Japan Times Alpha』の紙面イメージ(表紙)。Webサイトでは全訳を掲載するほか、購読者向けにリスニング等のエクササイズを提供
 
本物の英語とは何かを、水野氏は分かりやすい例を挙げてこう説明してくれた。

「海外に行った際に痛感するのは、日本のことを伝えられないもどかしさです。例えば『忖度』という言葉は、英語では1ワードで表現することはできません。日本で話題になっていることをうまく伝えられないのです。英文ニュースを読めば、そういった話題のトピックスに関するボキャブラリーや表現力、発信力が確実に身に付きます」
 
2020年東京オリンピック・パラリンピックなど大型イベントを目前に控えた日本。より一層の国際化が求められる社会で活躍するために、ここで本物の英語に触れ、身に付けてみてはいかがだろうか。


水野博泰◎ジャパンタイムズ取締役編集主幹。早稲田大学大学院理工学研究科を修了後、『日経ビジネス』の記者・編集者としてニューヨーク支局長も務めたビジネス分野のエキスパート。グロービス広報室長を経て2017年6月より現職。

The Japan Times Alpha
https://alpha.japantimes.co.jp

Promoted by ジャパンタイムズ / text by Kaori Kawake, Norihiro Azumi (lefthands) / edit by Shigekazu Ohno (lefthands) / photographs by Jun Miyashita

タグ: